jeudi 03 août 2006 20:08

グッジョブ妙子

ゲプがよく出る。

わたしは昔から結構簡単にケロッケロ吐くタイプで、中学生のとき吐きすぎて胃痙攣を起こしたのを除けば、吐くことなんて何でもないと思っている。
酔っ払いだったときも、トイレでケロッと吐いては平気な顔して戻って飲んでたし。

ただそれは、「吐いたら楽になる」という前提があったからだ。
吐いちゃえば結果、楽になるのであまり厭わないが、吐く作業そのものはやはりしんどい。
だから今、1回や2回吐いたところでちっともスッキリしないで、ただしんどいだけの今は、できればあまり吐きたくない。
そうやって吐くのを我慢するせいか、よくゲプが出るのだ。

ゲプてマナーの点から見てもあまり好ましいものではないんだろうけど…たまにいるよね? ゲプしながら話す人。
見ていて辛そうだし、言いかけてる最中なんか、むしろ「がんばれ!」と応援したくなる。

て、関係ねーー妊娠と一つも関係ねーーー。

ちなみに、だいちゃんは絶対吐きません。理由は、
「もったいないから」
だそうです。


漫画の中に描かれる妊婦は、今のわたしにとって興味深い。
オルフェウスの窓でユリウスが、「妊娠すると胸が大きくなるんだ、オークネフに見せてあげるよって言ったのに、逃げちゃうんだよ」みたいな(手元にないのでかなり曖昧)セリフを言っていて、今わたしはそれを実感しつつあるところだというのは、先日の記録に書いた。

そしてここに、妊娠に対する前時代的な表現が赤裸々に描かれた一つの物語がある。
作者は同じ池田理代子先生で、今では短編集の1巻で読むことができる、「秋の華」というお話。

ストーリーは、
結婚して変わり身重になった妻妙子を疎ましくさえ思う若旦那大崎。偶然に昔の女性ヨーコから1本の電話。
「会いたい」の言葉に昔を回想する大崎。あの頃歳の差を気にしているヨーコにいくらプロポーズしても×。
あの頃のままのヨーコがいつも大崎の頭にはあったが、ある日見かけたヨーコは老いていた。
妻は産気づき、彼はもとの旦那に戻る。

なでしこ産業さんより引用させていただきました)

という、池田理代子先生作品の中でも、まぁわりとありふれた佳作なのだけど、その中での旦那の言葉責めがかなりひどい。

「みっともない腹でみんなのじゃまするのか! 女は腹の大きいあいだくらい家の中におればいい」
「てめえの腹がでかくて思い通りにならないからって人にやつあたりすんなよ!!」
「ヒステリーはもううんざりだ」

あげく、めいっぱいおめかしした妻に、
「そんなみっともない腹してて連れて歩けると思うか!!」

あまりにもひどい言われようじゃないすか。
しかしすぐ感情移入するわたしに代わって、妻の妙子が言いたいことを命がけで言ってくれた。
「こんなお腹にしたのはいったいだれよ!? だれが好きこのんでこんな格好になったと思ってるのよ!? このお腹をなんだと思ってるのよ!? 石ころかかえてるわけじゃないのよ!!」
(妙子さん興奮中につき、この倍は叫んでるが省略)

そして、
「こんなもの中絶してやる!! 殺してやるわよあんたの子どもなんか!! 人殺し人殺し人殺し〜あんたもあたしも人殺しになるんだから〜っ」(同かなり略)
妙子さん絶叫しながら退場、早産になりかけて病院へ緊急搬送。

だえごぉぉぉ〜〜〜っ
おまえはえらいだ、そんな時代の中でよくぞ言うただ、女の鏡じゃ〜!(どこの地方の話かはわかりません)
結局持ち直して、病室でいびきをかいて眠る妙子さん。グッジョブ…!

しかし昔は、本当にこんな非人道的な物言いが当たり前だったんですかねぇ。
わたし普段夢見がちなくせに、昨今の女性アゲアゲな空気、結婚とか妊娠をなんだかやたらと高尚に持ち上げる空気ってあまり好きじゃなくて、「妊娠と宇宙は関係ないから、ただの生物の営みのうちの一現象で、単なる細胞分裂だから」とか思っちゃう夢のないとこもあるんだけど(だからヨガにどうしても興味持てないのか?)、さすがにこんな時代に妊娠しなくてよかったなぁ。
なんでこんな夫と結婚したの、なんてことは簡単に言えるけど、夫を選ぶのは簡単な時代じゃなかったんだものねぇ…。

あ、妙子さんはさすがに前時代的に、お腹にサラシ巻いてました。フムフム、面白いね。
また機会があれば漫画の中の妊婦さんたちをご紹介しようと思ってます。

Comments [4]

Cris Parker vendredi 23 novembre 2007 12:22 AM
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