jeudi 14 décembre 2006 17:00

また呪いの仕業か

9時に起きる予定だった。
目覚めたら8時だったので、あと1時間寝られるんだと思って、そのまま寝た。すでに頭痛は始まってたし、ゆっくり起きたかったから。
そしたら、次に目覚めたのは10時半だった。寝過ぎた!
初診受付は11時までなのだ。とても間に合わない…あーもう。でも、このうえ明日まで我慢なんて…無理!

ダメもとで電話してみた。総合受付の女性が、急患なら診られるかもと言うので、この際急患でもいいからと頼み込んで、内科受付にまわしてもらった。
ところが今度は男性が出て、「ウチとしてもねー、11時までに来てもらわないとねー」などとゴネた。
ウチとしてもって何だ。オマエは病院のどんな身分の者なのだ。
住所を聞かれたので答えると、「それじゃあと40分くらいはかかりますよねー?」と、不機嫌そうに言う。
「明日まで待って出直せないですかねー?」
「…それが辛いから、何とか診てもらえないかとお願いしてるんですけど…」
頭痛がひどいので、こっちも強い口調では話せない。
「何とかって言われてもねぇ。救急では依頼何たら(紹介状のこと)持参での扱いもできないですしねぇ」
そんな事務処理上の問題なんかどうだっていいんじゃ! 紹介状使わなくてもいいから、とにかく痛いのを何とかしてほしいんじゃ!
という言葉を言おうかどうしようかと、口をもごもごさせていると、
「何時頃来られるんですか?」と聞いてきたので、「いやだから、さっきおっしゃってたように40分くらいはかかると思うんですが…」と答えると、「ちょっと待ってください」と早口で言われ、保留状態に。
かなり待たされた後、「じゃ、今すぐ来てくださいよ!」と言うが早いか、電話を切られた。

なんて高圧的な受付なんだ…こういう場合ってたいてい、先生はいい人で文句も言わずに診てくれるのに、その前段階の人間がうるさいものなんだ。
事情はわからないでもない。大学病院なんて会社みたいなもんだし。こんなのいちいち受け付けてたら、仕事になんないし。
ただし、オマエがいったいどんだけの権限を持ってるんじゃ。仮にも病院に勤めている者が、産科と脳内花咲科にかかってる(と、ちゃんと最初に話した)妊婦に「明日まで待て」と自己判断で言っていいものなのか?
しかも妊婦に対して急いで来いと急かすなんて…これで転んだり階段から落ちたりしたら、損害賠償請求どころじゃ済まないぞ。
ちっ、やっぱ名前聞いときゃよかった。

ムカムカしながらも痛みには耐えられないので、急いで病院に行った。
着いたのは11時半過ぎ。頑張った。
受付で「どいつだ、こんにゃろー」と思ったけど、とりあえず診てもらえることにはなったんだ、もうそれでいいじゃないかと、黙って待つことにした。
とにかく痛いから、無駄に憤ってる場合じゃない。
そしてまたひたすら痛みに耐えながら、3時間…。
暇つぶしに持ってきた漫画を読むことすらできなくなった頃、やっと呼ばれた。


予想通り、先生は穏やかでジェントルな人だった。やっぱり。やっぱり!
とにかく妊娠中なので、やらずに済む検査はやらない方がいいと、まずは主に触診だけされた。
部屋を暗くしてライトを当てて目の中を見たり、目を瞑って両手を伸ばしたり、ニッと笑ったり、ベーと舌を出したり、ハンマーで腕や肘や膝を叩かれたり。
次にベッドに横になって、腕や足を引っ張ったり曲げたり。
最後に握力を計らされた。右17kg、左19kg。相変わらずひ弱だな…(成人女性の平均は30kg弱)。
2回計っても左の方が強かったので、「左利きなんですねー」と流された。基本的に右利きなんだけど、1、2割くらい左使うからかな? 
おまけに今日は血圧も低かった。109/63。どうした、本気でやばいのか、わたし? でも血圧は低いぶんにはそんなに問題ないんだよね。むしろ最近高めだったから、下がってよかった。

結局、先生の触診の感じでは、くも膜下出血や脳内出血、脳梗塞のような危険な頭痛の神経症状はないとのことだった。
よかった…けど、そ、そんな恐ろしげな病名が出てくるなんて…わしまだ31だぞ…!
そして、そういうことなので、かろうじて効いているアセトアミノフェンで様子を見るように言われた。
それでもどうしても痛みが引かない、ということであれば、産科の主治医に薬量を調節してもらうか、あらためてMRIをやるか判断を仰ぐように、と、紹介状の返事を書いてもらった。

やっぱり…やっぱり、今日も大した進展はなかったか…薬つったって効いてるってほども効いてないのに、まともに会話できるだけなんぼかマシ、くらいにしかなんないのに。
そもそも痛み止めであって、根本的な治療じゃないじゃん。
「とにかく赤ちゃんが、赤ちゃんが」と何度も言われたけど、もちろんそれはわかってるし、死なない程度に我慢もできると思うけど、果たして程度の問題なのか?
我慢できるよ、死なないほどには。でも、我慢するのに精一杯で、他に何もできないんだよ。洗濯物がたまってるんだよ!

どうして母体の健康と胎児の健康は、いつまで経っても両立できないのだろう。
「そのくらいも我慢できないんじゃ、立派な母親になれない」あるいは、「それだけ痛いの我慢して産んだら、立派な母親だ」とか何とか、精神論を持ち出す輩が現れたら、許すまじ!
そういう問題じゃないんだよ、我慢=立派じゃないんだよ、そんなもんで母親の価値は計れないんだよ!
わたしも元気、子供も元気、本来こうあるべきだろうが、キェェーーーィッ!!

いかんいかん。今日は憤りすぎだ。
それもこれもこの痛みのせいなんだ。苛立ちもするのさ。
何だか、おっきなかさぶたが貼ってあるみたいな違和感まで感じ始めたよ。
ひりひりするから、触ることもできないの。べりっとはがれちゃえば楽だろうにな〜。

あの夢を見た日から頭痛が始まって、頭痛に耐えながら眠る合間にも、続けて「やっぱり男の子だった」という夢を見ている。
何なんだ、これは呪いなのか?「ほんとは男の子なのに、すっかり女の子のつもりでいちゃってさぁ」とかいう。

何度も書いてるけど、わたしは呪いの力を持っていて、そもそも今回の妊娠自体も呪いの仕業っぽいのだ。
呪いって、つまり、強烈で強大な思い込みのことなんだけどね。
この力がどうも凄まじいらしく、過去数々の呪いで自分にダメージを与えてきたわたしだ。
最近も、だいちゃんがあまりにもメタボリックな体型なので、
「だいちゃんは子供をその手に抱けずして死ぬね」
と言い続けていたら、「すいたんが言うと呪いで本当に死にそうだから、あんまり言わないで…」と本当に悲しそうに言われ、自粛したばかりなのだ。

が、残念ながら呪いの効力の対象は自分だけなので、だいちゃんが死ぬことはまずない(と思う)。
つまり今回の呪いの仕業とは、
すっかり女の子のつもりでいる、女の子しか考えられない、男の子なんて絶対いやだ!

そう思えば思うほど、「本当は男の子なんだよ。男の子なのにさ、ウフフ」と、自分の裏をかくことが生き甲斐なわたしの深層心理が、呪いの力を発動

頭痛という姿を借りて女の子アタマのわたしに、「本当は男の子なんだ、ざまーみろ」ダメージを与える

と、こんな塩梅になってるんじゃないだろか。
うーん、さすがに1週間も激痛に悩まされ続けると、くっだらないことを考え始めるなぁ。

もうちょっと現実的に物事を考える。
温かいものを食べたりお風呂に入ると多少、痛みが緩和する、というのはつまり、血行がよくなると楽になるってことじゃなかろうか。
となると、整体や鍼灸か…産科・神経内科双方の先生にも、肩こりなどから派生する緊張型頭痛を疑われたけど、その経験もあるわたしには、明らかに違う種類の痛みだってのはわかってるんだよね。
今日も「別に肩こってないね」て言われたし。
ただ、いま考え得る薬以外の方法といったら、それくらいしか思いつかない。
ひとつ、妊婦でも受け入れてくれるとこを探すかな…。

腹の中のテンションは相変わらず高い。
膀胱を蹴りまくるのでトイレがさらに近くなる。
いいよなー、気楽で。今はそれが仕事だから、まぁ精一杯はしゃいでくれたまえよ。
わたしも死なない程度に我慢するからさ。

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