samedi 07 octobre 2006 22:07
こばなし・ロビタのいる世界(注:文中にロビタは出てきません)
先日ピロートークで、次にくる主要産業について話し合ってました(その前にいろんな話があって、最終的にそこに流れた)。わたしは技術にも経済にも知識はないのですが、アイディアだけは出せます。
で、PCの小型軽量最適化や安くて早い旅客機などの既存の産業を発展させたものから、セグウェイほどの大きさと資格で空路を行き交えるマシン(空への憧れから)、果ては人間自身が浮いて移動できるようになる人体埋め込み型のチップを開発する(駅から家まで歩くのがだるいから)など、やや危ない方向まで提案してみたのですが、だいちゃんは「重力をコントロールすればいいんじゃない、頑張ってね〜」とか言って、取り合ってはくれませんでした(現役妊婦らしく「出産が楽になるマシン」も提案してみましたが、全世界的に見て少子化ってそんなに深刻な問題でもないので、自分でボツにしました)。
最後に「やっぱりロボットしかない!」と言ったところで、やっと食いついてきました。
理系の人間にとってロボットは、永遠の萌えアイテムなのかもしれません。
2人でロボットのいる世界を想像してみました。
もちろんそのロボットは万能で、用途により型も細分化され、人間ができることは何でもできる、という状態を想定します。
でもロボットがいる、ということは、人間は労働から解放されることを意味します。
世界の全人口のたった何%かの人間がロボットをプログラムし整備する、他の人間たちは働く必要などないのです。
なのでその世界では、ロボットを操る人がエリートと呼ばれるかもしれません。
あと、芸術分野の人間は重宝されるかもしれません。
ロボットはどんなに正確にプログラムしても、パターン以外の創造をするのは難しいと思います。
でもそのパターンは何億種類とあるでしょうから、それ以外のオリジナルを生み出さねばならず、芸術はさらに厳しい、選ばれた人だけの分野になるかもしれません。
その世界ではメロドラマくらいなら、ロボットが書いてしまうかもしれないし。
文筆業なら生き残れると思ったすいたんも、これでは商売あがったりですね。
でも労働から解放された人間は、退廃的になるかもしれません。
毎日何もすることがないので、結婚式など形骸化している儀式はさらに派手さを増して、人々は競い合ったりするのかもしれません。
そもそもお金に価値はなくなっているのに、おかしな話なのですが。
もてないニートくんには萌えドル型ロボットがお相手、おぉ、これで人間の欲望のプリミティブであり最終形でもある性欲もキレイに処理、風俗という古来からの職業もついに廃業です。
というか、いちいちめんどくさい人間関係よりは、男も女もみめかたちが良くて性格も自在なロボットの方がいいですね、ハイ、結婚制度も消えました。
退廃は人間の欲をさらにむき出させ、地球は犯罪者だらけの星になってしまうかもしれません。
B級SFのような顛末ですが、人間にとって労働がなくなるということは、誰でも同じ結果しか導き出せないことなのかもしれません。
と、2人の「ロボットがいたらいいな」の世界は、悲しい末路を辿ってしまいました。
しかし、ここでわたしふと思いました。
…わたし、毎日働いてなくて、何もすることないけど、犯罪に走ろうと思わないぞ。
毎日義務もやりたいことも大してないけど、憤ったり歌ったり奇声を発したり憤ったり感動したり感心したり憤ったり夜泣きしたり憤ったりして、いつのまにか一日は終わってるよ。
まぁここまでのレベルに達するには時間を要したけどね。何がって退屈の対処法だよ。
退屈を退屈と思えなければ、ロボットのいる世界でも楽しくやってけるんじゃないだろうか。
でも、働くことで充実感を持ったり、そのお金でご飯が食べられることに感謝してきたような人たちには、いきなり退屈になったら抜け殻みたいになっちゃうのかもしれない。
ということは、ロボットの開発には退屈への対処法の開発も伴うのだな。
新たに人間に何を課すのか、ていう考え方でもいい。
これを思いつけた人、次のビル・ゲイツはキミだ!
アイディア料として「○○(キミの名前)&スイミー財団」て名前にして、ちょっとお小遣いをくれるくらいでいいよ。
こうやってまた一つくだらないことを考えて、夜はふけていくのです。
(こんなん書いてて寝ないから怒られる)
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