vendredi 08 septembre 2006 22:59

ちょっといい話(せつない話)

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我が輩はララァ・ベルである。
早々に谷口家にも慣れて、お転婆ぶりを発揮しているところである。
ちっともじっとしていられなくて、写真も満足に写れないほどである。

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キャットタワーも買ってもらって満足。
ハンモックで遊ぶのがお気に入りである。

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しかし10分も遊べば寝る。

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寝る。

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寝まくる。
しかも人のぬくもりを感じたいがために、すいたんの足の甲の上で寝たりもする。

今日はそんなララベルの、ちょっといい話(せつない話)である。


スゾンはララベルが気になる。
でも、きっとまだ動くオモチャくらいにしか思ってない。
なんとか手は出さないようにきつく言ったので、お尻のにおいをかいだり、顔をペロペロしたりするくらいで我慢している。

ララァは最初、スゾンにびびっていた。
びびって、フーッと毛を逆立てたり、シャーッという表情だけは作っていた(声がか細すぎて聞こえないの)。
でも、気にならないわけではなさそうだった。

先日の引っ越しで、ケダモノたちの部屋は新仕事部屋に移された。
中央にだいちゃんとすいたんの机を向かい合わせに配置し、スゾンのケージとララァのケージも、少し離してある。
他に本棚が2つと棚が1つあるので手狭だが、現在はここがケダモノたちが遊んでいいスペースになっている。
人間の赤子対策のためなのだ、だいちゃんが早く大きいお家に引っ越させてくれるまで、しばし我慢だ同胞よ。

ララァはもちろん、スゾンがまだ子供で力の加減ができないので、両方いっぺんにはケージから出さないようにしているのだ。
ところが!

ビーッビーッビーッ
脱走兵であります!
グレーの子にゃんこが1匹、逃走中であります!

ララァの体があまりにも小さすぎて、ケージの隙間から脱走してしまったのだ。
しかも、ちょうどスゾンの遊び時間に。
どこ!? どこ!?
気がつくと、ララァはスゾンの下敷きになっていた。
思わず悲鳴を上げるすいたん。
ララァは無事に救出され、ケージに戻された。

脱走対策をどうしたもんかと思いながら、そのまま無言で作業を続けてしまっていただいちゃんとすいたん。
ふとまた気づくと、再びララァは脱走していた。
そしてまた、スゾンの下敷きに…。

「もー、あんたはなんで懲りもせず、ゾンゾンのところに行くのよぅ」
ララァに説教たれるすいたん。
しかし、その後も何回もララァはスゾンのお腹の下に潜り込んでいた。
そこで、だいちゃんが気がついた。

「おまえ、おっぱい探してるやろ!」
そう、母親と離されたばかりのララァは、スゾンのペチャパイですら恋しかったようなのだ。

思わずじ〜んとせつなくなってしまっただいちゃんとすいたん。
ごめんね、寂しかったんだよね。
人間様の都合で、まだおっぱいが欲しかったララァを、ママから引き離してしまった。

おりしも先月、子猫殺しが話題となったところである。
でも、ごめんね、人間様がこの地球の覇者なのは事実なのだ、きみたちは弱者であることも事実なのだ、その世界でわたしたちが共存していくためには、人間様はある程度の権限と正しい知識と、それ以上の愛情を持ってきみたちを保護することが必要なのだ。

ララァはペット業界の一般的な常識の生後40日を経過した後、我が家へやってきた。
ララァ自身はまだ母親が恋しい頃だが、これは人間様の権限だ。
でも、うちに来た以上は思い切り愛してあげる、それに一方的な側面から見た避妊手術反対なんてしないからね。


スゾンがもうちょっと大きい子だったら、もし母親になったことがある子だったら、もしかしたらポーズだけでもおっぱいをあげる仕草ができたかもしれないけど。
スゾンよりは今はすいたんの方がアメリカンなパイをお持ちだけど、こっちはカタチばっかりでまだ何も出やしないし。

しかし、そんな甘えたなララァも、その後2,3日で今度はすっかりスゾンを挑発して遊ぶようになった。
強い。強い子じゃないか。

それにニャンコの知能は素晴らしい、脱走対策で抜け出られそうなところは布で覆ったのに、ちっこいお手々で何とかケージの閂を外そうとしている。
スゾンはいまだに閂をペロペロなめるくらいしか能がないのに。
あぶないあぶない、脱走兵には気をつけないと。

それは都会で暮らす家猫・座敷犬の宿命だけど、人間だって同じことだよね。
制限された枠の中で、守られた世界の中で精一杯生きることが、わたしたちにとっての幸福なんだと思う。

ただ、だからこそ飛び出したいって思うのが、ララァのすいたんと似ているところなのかもね。

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