mardi 15 août 2006 23:21

黙祷を

今日、黙祷した人はいますか?
わたしは生まれてこの方、黙祷をしたことがありません。
よって、正しいやり方も知りません。
非国民でしょうか?
でも、学校などでも、一度もそんなことをさせられたことはありませんでした。

地方から出てきた人間たちがコミュニティを作っている東京の郊外の街では、核家族であることがほぼ当然であり、わたしなどは老人と一緒に暮らしたこともなければ、いまだに接し方もわかりません。
子供の頃のわたしにとって、老人はただの何を喋っているかわからない、シワシワした人々でした。
なので当然、彼らから直接、昔の話を聞いたことはありません。

でも個人的には、普段から考えていないわけでもありません。
もしかしたら年に一度黙祷するときに思い返す人よりは、よく考えているかもしれません。

人が死ぬことに対して、人が鈍感すぎると思い始めたのはいつ頃からだっただろう。
痛みなんてすぐに忘れてしまう、学習機能なんてあってないようなもの。

そんな中で、今、生まれて初めて人を死でなく生の立場から物事を考え始めようとしているわたし。
それはただ、幸福で幸福でしかたないことではありません。
ときには犠牲を払った事実にも思いをはせるような、やるせないことがないわけではありません。

今、わたしの身体は異物の混入に反応し、思ってもみなかった拒絶がわたしを苦しめています。
忘れてはならない、この腹の中にあるものは他者なのだと。



と、終戦記念日の今日、特につわりがひどくて気分が悪いわたしは、それらしいことでも書いて気を紛らわせようと思ったのでした。

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