samedi 03 mars 2007 22:54
臨月13日め:入院3日め:ママ
また朝食に牛乳出しやがった!
お昼はトーストを、オーブントースターで焼かせてくれたけど。

今日はおひなさまなのに。本当なら赤坂のレジデンスホテルで一泊して、美味しいもの食べる予定だったのに。
その様子をレポして小銭稼ぐ予定だったのに。某ニンプ雑誌にも10ヶ月の姿で登場する予定だったのに。
何でわたしだけこんなとこに収容されてるのよーーーおひな御膳くらい出せーーー!!
---
入院する2,3日前、だいちゃんに聞いた。
「だいちゃんは、子ども産むの?」
「だいちゃんは産まないけど…」
「だいちゃんは、子ども持つの?」
「…ねぇ。どうなんだろうねぇ。…あと半年待たない?」
「そんなに待てないよ。膨れ上がりすぎて、パァンッっていっちゃうよ、パァンッって」
入院初日の夜、チャットでだいちゃんから。
「いや〜一人で家にいると、リアルに考えてしまうね! すいたんも、こうやって一人の時間に考えてたわけね!」
「だいちゃん、遅いって」
昨日あらためて、8日に分娩の予定が決まったことをチャットで伝えた。
「まじでーーーーーーーーーーーーーーー」
「おらの予定じゃ半年後だったのにーーー」
「いやーーーー,焦ってきたーーーーーー」
だいちゃんの心の準備は、あと5日で整うのでしょうか。
どうせだいちゃんみたいなタイプは、あと半年あったって有効に使えないんだから、一夜漬けくらいでちょうどいいと思うけど。
だいちゃんと違ってわたしは焦るも何も、体も心も限界で、妊娠後期どころかこれは「末期だね!!」と感じてるので、もう出すしかないところまで来てます。
早く出してしまいたい、ただその一心。
ちなみに、8日に予定通り分娩できたとして、38週と3日め。その頃の赤さんの様子は、
「体を包んでいた産毛がなくなってきます。でも、赤ちゃんによっては出生後も肩やおでこ、首のあたりに少々残っているかもしれません」
この頃になるともう産んでる人も多いので、記述の内容が少なくなっています(マタニティブックより)。
むしろ、今はだいちゃんが読んだ方がいいと思うんだけどねー、マタニティブック。
入院してすぐパラパラめくっていたら、すごい豆知識を発見。
人間の妊娠期間も短いとは言えないけど、アジア種の象さんは何と、20〜23ヶ月もお腹に赤子を抱えるらしい。
に、2年も妊娠なんてありえない、気が狂いそうだ!
もう日取りは決まったので、あとは激しくイメトレに精を出すばかり。
とにかく、早く出したい。
でも、「産む」のは嫌だなぁと、具体的に思い始めた。
本当に深く考えてなかったからだけど、無痛分娩でも経膣分娩なのは変わらないんだよね、当たり前だけど。
一般的にニンプさんはみなさん、下から産みたいものらしいけど、わたしは嫌だなぁ。
何が嫌って、股を開くのが嫌だ。どうしても、妊娠してから何度内診をされても、ものすごく抵抗がある。
で、そんな姿勢でいきんだりするのが、気恥ずかしい。
まー本番はそれどころじゃないんだろうけど、でも、やっぱり嫌だなぁ…むしろ帝王切開の方がいい。
抵抗と言えば、わたしは赤子を産んだら、何と呼ばれるのだろう。
すでに病院や動物病院では、「ママ」とか「お母さん」呼ばわりされることもあるけど。
嫌だ、「ママ」も「お母さん」もわたしじゃない、そう呼ばれることにすごく抵抗がある。
赤子産んだからって、いきなり「ママ」にはなれない。最初は意思の疎通もはかれなくて、こっちから一方的に話しかけるだけだろうから、余計にいきなり「ママ」なんて名乗れない。
でも、妊娠した時点でママを名乗っちゃう人は多いよなー。どうしていきなり、なりきっちゃえるの?
うちはゾンにもラにも話しかけるとき、だいちゃんは「だいちゃん」で、わたしは「すいたん」だ。わたしたちはまだあくまでも、「だいちゃん」と「すいたん」でしかない、それ以外の何者でもない。
同じように、わたしは赤子を対外的に何て呼べるだろう。
「赤ちゃん」「子ども」「息子」、どれも違う(「息子」は特にきもい)。
そんな他人行儀な呼び方はできないし、第三者から勝手にそんな呼ばわりを受けるのもごめんだ。
まぁこれに関しては嫌だーちゅうても、カテゴライズして呼ばれなきゃいけない場面は多々あるわけだから、ガマンするしかないけど。
「ママ」もそうか、わたしはこれから勝手に「ママ」にカテゴライズされるんだ。
カテゴリー的には、わたしと赤子は「ママと赤ちゃん」。おえー、ものすごく抵抗があるけど、客観的事実だからしょうがない。
でも、わたしと、そしてだいちゃんと赤子の関係に限っては、わたしたちはまだまだ、「だいちゃん」と「すいたん」と「(赤子の名称)」なんだろうな。
いつかそれが「パパ」と「ママ」と「子ども」になる日が来るんだろうか。とても想像がつかないや!
胎動を面白いとは感じられても、まだ愛しいとは思えないわたし。だいちゃんみたいに「きも〜い」って思うよりはマシだと思ってるけど。
でもね、けして産まれてくるのが楽しみじゃないわけじゃないんだよ。ここまで来たら、早く顔が見たいなぁって、本当にそう思うよ。
だけどやっぱり、だいちゃんに聞いてしまう。
「来週の今頃は、だいちゃんはもう、親?」
聞かれるたびに動きが止まるだいちゃん。
わたしがどんなに体にも心にも限界を感じていても、やっぱりわたしたちはまだ、同じ位置にいる。
音を立てて回る大縄跳びの前で、手をつないで、だけど入っていくタイミングがつかめないでいるみたい。

夕飯にほんとに、おひな御膳が出た。気持ちばかりの。
でも鯛にカロリーすべて持ってかれてる気がする。しかも冷めちゃって乾いちゃって、食べにくいの…。
Comments [2]