mardi 30 janvier 2007 20:52

BJの中のニンプたち・3/その子を殺すな!/山小屋の一夜

明日、検診なんだけど…一向にオーイが直る気配がない。
つらいところを右を下にして寝てるってゆーのに、ドカドカと暴れまわるばかりで、体勢を変えてくれない。
そんなに右下が嫌なら、オマエが動け! と、若干むかつき気味。
でも、頑ななんだなー。誰に似たのか…(言わずもがな?)。

ゾンちゃんは今日、大好きなブーちゃんが遊びにきてくれたので元気回復!
ところがはしゃぎすぎて、傷口が赤くなっちゃった…心配なので、少し安静にしてもらいます。


さてさて、ではBJの中のニンプたちシリーズを進めたいと思います。
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文庫版12巻収録「その子を殺すな!」
「神のおぼしめし」として、素手で心霊手術を施すハリ・アドラ。
一方、子宮外妊娠のオペを請け負ったBJ。X線像を見ると、どうやら胎児にも問題が…母体を助けるためには胎児を犠牲にすることは必須と思われた。
そこへハリ・アドラが現れ、「自分なら母子供に助けられる」とBJを制し、母体の腹に手をかける。
血まみれで引きずり出された胎児は…無頭児であった(注意! リンク先は北京の自然博物館の標本です。純粋に学術的な興味で見られる人のみ、お進みください。無頭児とは大脳がないため生存能力のない、重症奇形児の一種だそうです)。
驚愕するハリ・アドラに、BJは叫ぶ。
「殺したほうが母親のためによかったんだ!! それともそんな赤ん坊を生かすのが神のおぼしめしだってのか? そのカエルみたいな脳ミソのない子がどんな一生を送るというんだっ。殺せーーーっ。そのほうが慈悲なんだ!!」
無頭児は臍帯を切られ、息絶える。
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この逆説的なタイトルのお話、深いですねぇ…。
人間も動物である以上、言葉は悪いですがBJの言うように「できそこない」が生まれるわけです。
自然淘汰される存在が、必ずいるのです。初期流産なんてのは、ほとんどがこういう理由のようです。
実際に流産した身ではないので完全な理解は難しいかもしれないですが、自然の摂理だからこればっかりはしょーがないと思うしかないよねぇ…。

「医者はな、ときには患者のためなら悪魔になるときがあるんだぜ!」と言うBJ。
確かに、病気になった→治した→治った!!
だけでは終わらない問題はあります。このお話のように、無事に赤ちゃんを取り上げられても、その赤ちゃん自体に生きる能力がなかったら…今では実際には、もちろん母体と相談の上だとは思うけれど、苦渋の決断をしなければならないときというのも、必ずあるんだと思います。
また逆に、障害の程度が医学の力を借りれば生きていくには許容範囲、といった場合でも、無事に産まれればそこでメデタシ、というわけにはいかないだろうし。
どっちにしろ、医療って安っぽいヒューマニズムでカタがつくような、単純な問題じゃないんですねー。
神を信仰する気持ちは崇高なものだけれど、やはり人間は神に生かされているわけではない。自分が選ばれた存在でなければ、子供も選ばれて作られるわけではない。
わたしたちがもっと機能的な存在であるということを理解しないと、まるで運命に弄ばれるだけの弱い存在だとしか思えず、先に進めないこともあるんじゃないかと思いました。

そこで渦中の「産む機械」発言だけど、現役ニンプとしては「くだんねー」の一言です。
文字通りとらえれば実際、産む機能はデフォルトで備わっていることになっているので、個人的にはそんなに無機質な存在だと言われることに、違和感ないです。その通りだから。
でも、表現としてどうなんだって言うのはわかる。15〜50歳というくくりも乱暴だし(これについては、何考えてんだかって感じだけど)。わかるけども、それをまた揚げ足取るみたいにキーキー言わなくてもいいじゃん。
で、柳沢さんがやめようがやめまいが、そんなことをペロっと言っちゃう人はいくらでもいるんだし、世代的にもいくらでも残ってるんだし、正直誰に交代しても大して変わんないんじゃないの、と思う。
ほいでまた、こういうのキーキー言う側の人間(主に女性)が、自分が女性差別の価値観にどっぷり浸かってることに気付いてないことも多いしねー。
だから、そんな問題に時間を費やすより、こっちとしてはさっさと少子化対策をつめてほしいんだよね。
何と言われようが思われようが、産まれる子供はいるんでね。うちもまだあと2人は考えてるんで、それに間に合うようにしてほしいものだけどねー。

なので、今のこのヒステリックな空気は実は目くらまし、煙幕だって言う方が、しっくりきます。
何か秘密裏に進んでるのかねー?

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こちらの話はささっと。
文庫版13巻「山小屋の一夜」
夫に蒸発され生活もままならなくなり、産まれてから死なせるよりは…と、自殺の名所だという湖に向かう臨月の妊婦。
結局彼女は、土砂崩れのため泊まった山小屋で、女の子を産み落とす。
そしてBJのちょっとした機転で、もう一度やり直す決心をする…といった佳作です。
最初は自然分娩で頑張るんだけど、骨盤が小さすぎたため、緊急帝王切開で産んだようです。
まさにBJ様々、なお話。

蒸発とまではいかなくとも、妊娠中なのにご理解のないご主人の話っていうのは、よく聞きますねー。
まーそれも、男の人には産む機能とエッセンス(つまりホルモンとか)がないんで、しょーがないっちゃしょーがないとも思うけどね。
本能的な部分の違いは、いかんともしがたいよ。そういう風にできてないんだもの。
でもそこは、わたしたちは理性のある人間。本能で理解ができなくとも、知識と想像力でカバーすることはできるはずなのです。
だいちゃんなんかは、完全にそういうタイプだね。根本的な部分では、わたしとは妊娠出産に関する感覚がまったく違うけれど(なので呆れるような言動を取ることも当然ある)、理性でコントロールして精一杯気遣ってくれてる感じ。
実際に子供を抱いて少しずつ自覚を持つようになるまでは、今の状態をありがたく受け止めるべきだなと思ってます。
わたしこそ、だいちゃん様々、ですよ。
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ところで、どろろが封切りになりました。
予告を見たんだけど、なんか…自分の中のイメージと違う…。
原作もなまぬるーい風が吹いてるような、不気味な雰囲気の漫画なんだけど、なんか、なんか違う気がするんだよなぁ。好きな話だけに、残念。
何より、主演の2人がデキてんのがキモい。
柴咲コウがどろろってだけでバレバレなのに、CMで「おれはこれからも男だ!」てセリフを使っちゃうなんて…いいとこ全部見せてんのと同じじゃん…。

Comments [4]

Celia Gomez jeudi 22 novembre 2007 11:37 AM
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