vendredi 25 août 2006 23:03
今日はマタニティ的見地で思うところあった日
相変わらずmixiの同業者関係のコミュニティが血なまぐさい。わたし、こんな世界に戻れるのだろうか。
ここまで鼻息の荒い方々とはお付き合いがなかったけど、今後は子持ちとなるとヘタしたら攻撃の的にされかねない。
働く女性に厳しい出版業界。子持ち主婦の同業者自体が同性に厳しいんだものね。
その点、妊婦向けや育児雑誌って、理解があるのかなぁ?
でも仕事として見たとき、どうも妊娠・出産に興味を持てないわたし。
そして朝まで生テレビを毎月楽しみにしているだいちゃん。
有意義な議論は楽しいときもあるけど、今はなんとなく攻撃的な人間を見たくない…。
あぁ、早く旅立ちたい(まだ場所決まってないけど)。
横浜の無資格助産のニュースについて、ちょっと触れておく。
おりしも、大都市の産科施設の不足が明らかになった後での、この事件。
とても難しいけど、重要な問題だと思う。
個人的には、「看護師に助産行為を認めることが産科医の願いだ」と言い切った堀院長の言葉は、現場の医師として当然の意見だろうと思った(今日になって一転して謝罪したそうだけど)。
この事件を通して見えてくること。
・産科医も助産師も不足している現実
・内診は医療行為であり医師・助産師以外には認められない行為だが、順調であれば単純な確認作業になるわけで、看護師が担当しても特に問題はないと言えなくもない
・ただし、こうやって問題化する場合はそれ相応の症状があったわけで、その確認・判断はやはり医師・助産師がするべきである(今回の場合、出産時に助産師が立ち会わなかったという事実もある)
・医療行為を行う上での信頼関係について考えなくてはならないこと
・医療行為と言いながら、正常な妊娠・出産に保険が適用されない事実
・現場の医師が78歳という高齢であること
・少子化が問題化している社会で、その対策を練るときに今回のような問題がどれだけ考慮されているかが疑問なこと
これだけのことが思い浮かんでくる。
この事件をうけて厚労省は全国の病院調査に乗り出すようだけど、同じような状況の病院(堀院長の話では「どこでもやっていること」だそうだ)をあげつらって謝罪させて現行法にあてがうだけではなくて、妊娠・出産、要は少子化について多角的に考える機会になってほしいなと思う。
今年になって少子化対策のため出産無料化、つい先日も不妊治療の公費助成など、いろいろな案も出てるし、乳幼児の医療費助成制度などもあるけど、どうにも見落としてる部分が多くあるような気がしなくもない。
今回の件はそれを考えさせてくれる、いいケースだと思った。
被害に遭った方は取り返しがつかないし、本当に残念だけれど、この病院はこうやって長年やってきた評判のいい病院だったようだし(個人病院としては日本一の出産数らしい)、今回こうやってただ糾弾だけされてすぐ転院、となってしまうには忍びない病院だと思った。
そういや、少子化つったら、これまたつい先日のニュース若年者の正規雇用に明るい兆し、これも遠因とも言えなくもないよね。
うち、両方の身内にこのニュースに関係ある縁者がいるので、見逃せないニュースなんだけど。
つうかねー、引きこもりとニートを一緒にしないでほしいですよ、ニートは罪悪感も焦燥感もないお気楽な人らなんだから。
現時点の自分を肯定できる強い人たちだよ。引きこもりの人の精神的重圧と比べないであげてほしい。
今回のこのニュースが気になっていたところに、今日はたまたま、出産してその日の夕方に亡くなってしまった女の子のママの日記を読んだ。
そのとき何となく、初診の内診のときの隣りの内診室の方と医師との会話を思い出した。
「…生理が遅れたんで、できたかなーって思ったんですけど、やっぱりダメだったみたいで…」
「よし、次の排卵の前はお手伝いするから、がんばろう」
そんな会話を聞いて、いまいち作った覚えがハッキリないのに簡単に妊娠してしまった自分の、なんというか可能性とか偶然性とか必然性とか呪いとか、そんなことをぼんやりと思う一方で、”わたしなのに妊娠してしまうものなんだ”、その感覚もいまいち抜けきれなかった(それはいまだに)ことを思い出した。
それで、こうやって書いてみたわけなんだけど。
ところが一方、少子化そのものについてのわたしの意見は結構ドライだ。
別にいいんじゃないの、とか思ってたりする。
自分の目が届く範囲くらいの心配はするが、その後のことは知らん。
わたしは一見博愛主義的なとこもありつつ、そこそこ人並みにエゴイストでもある。
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