んが。
「有能」「わたしはすごい」などなどと豪語しておりましたら、
主治医に頓服を出されてしまいました。
センセー、そりゃないよ……。
とにかく頓服を一週間、寝る前に必ず飲むこと、
それでもおかしかったら一週間待たずに病院に来なさい、と。
「この薬、躁にも効くから」とか言われて。

躁じゃねぇよ！
い、いや、確かにそのケがあるのは認めるが……
で、でも違うのよー！

しかしほっといたらまた、
「わたしはすごい」
「わたしは天才」
「すいさま教に入りなさい」
などと言い出すかもしれない……

言わねぇよ！
もうあんな風にはなんねぇよ！
ていうか、当時ですらそこまで言ってたのか！？　わたしよ！

実はここ最近、自分をユーノーユーノー言い出したのには、
それなりの理由があって。
ていうのは、下のほうでロケットになりたいうんぬん言ってる、あれで。
つまり、ちょっとしたトラブルがあって。去年から続いてるものなんすけどね。
だけどそんな瑣末なことには関わってられないのよ、
わたしは毎日好きなだけ食って着て遊んで、
何もしないくせに、だけど何かやりたーいとかぶつくさ抜かしてる人らとは違うのよ、
だってわたしはなにしろ有能だから！
と、自分を励ましていたわけです。自分なりに。
いや、相手のことも実はよく知んないんだけど、
こっちのこともよく知らないっていう点では相手も同じなので。

ところが自分の有能ぶりをよくよく評価してみると、
ほんとにすごいんじゃないかと思い始めちゃって。
コネ一切なしで仕事の幅を広げている、
しかも、一応才能がないとできない仕事だ（たぶん）。
しかし驕らず常に誠実丁寧な対応を心がけている（当然？）。
フランス語を喋らせりゃprofesseurに褒められる、
更新もしてないのに.nodeでは友だちへのお誘いが満員御礼だ、
メシを作らせりゃ短時間でめちゃくちゃ美味いもん作るし、
パーマかけりゃ可愛いし、
化粧品買い込めば春の新色がバッチリ合うわ、
歌を歌わせりゃ上手いわ、
わ、わ、やばい、書いてるうちに妄想がはびこんできたわ、
ま、まぁ、そこそこやるな、わたし！　と思ったわけです。

もちろん学んで得た知識も大いにあるんだけど、
今評価されてるものが、わたしの中にもともとあったもの、
つまりわたしという人間自体が才能なんではっっ！！！？？？
などとー、

……んー。むむむ。
こうやって書いてみると、これぞ空回りって感じするわ。
己を発見するために書き連ねるエクリチュール、
その行間で常に繰り広げられる自分探しの旅、
……ブログってば……こんな機能もあったのね……！

というわけで、どうやら言動が空回りしてるらしいので、
頓服が出されたわけです。
もう毎日、お昼過ぎまで気持ちよーく爆睡ですよ。
医者の目ってシビアだなぁ……ちょっとくらい賛同してくれたっていいのに……。

でもね、ほんとはいつかそのユーノーユーノーって言ってるのが、
本当に自分の才能に見合うものになったらいいな、って思う。
あふれるほどの自信を持って生きられたら、
毎日はどんなにか素晴らしいものだろう。
そして、そんな日が来るのも、そう遠くはない気がするの。




……だーかーらーっ！
その気が空回りだ！