samedi 19 mars 2005 17:47
渋谷系ビデオミーティングVOL.1
catégorie: 音楽/映画/本/漫画/ゲーム > 音楽

行ってきましたーーー。
深夜イベントはもう歳だから辛いし(夜はたっぷり寝なくちゃいけないからね)、
ロフトプラスワンて周り怖いよなーとか思って、
行くのどーしよっかなーと迷ってたんだけど、
大塚さんがゲストで出ると聞いたうえに、
大塚さんの心の叫びを聞いて、
こりゃーもう行くしかないと!
思い立って送別会帰りのだいちゃんを
無理やり付き添わせて行ってきたのです。

90年代の渋谷系全般のビデオを観るのかなー
と思ってたんですけど……
SDPのPVに出るフリッパーとか、ピチカートの後ろで
進藤さんと踊る小山田くんとか観れたらいいかな、って。
そしたらもろ直球勝負で、完璧にフリッパー〜小沢の流れでした。
ストライクゾーンど真ん中ですよ!
フリッパー関連以外のばっかりだったら、
だいちゃんちょっと退屈しちゃうかな、と思ってたけど、
全然退屈しないで済んだみたいです。よかった。
だいちゃんは今、わたしに洗脳されてフリッパー〜小沢熱が高まってるので、
結構楽しんでもらえたみたいです。
JUST POP UP(なーつかすィ〜)の
「JOYRIDE TO MADCHESTER」がお気に入ったみたい。
(ちなみにわたしはこれ観たことありました)
フリッパーの中でも「QUIZMASTER」が一番好きみたいだし、
今までの人生でまったくと言っていいほど音楽に触れてこなかった人には、
ちょっとしたカルチャーショックみたいです。あのへんの音は。
この人に「LOADED」とか聴かせたらどうなっちゃうんだろ、と思いました。
いやーそれにしても小山田くんのヅラには笑ったわ。
イアン・ブラウンかー、ちょっとボビーぽいとも思ったけどなぁ。
あの頃はみんなあんなだったか。

ロフトプラスワン、周りは怖いけど、中はいいよね。
もう立ち通しのイベントなんて無理だからさ。
運良くステージ脇のモニター前を陣取れて、もうがぶり寄りで観てました。
かなーりまったりとした空間で5時間、好きなだけレア映像を見る……
しかも場内は笑いの渦ですよ。
どうしてやつらはこんなに面白いんだ!
ほんと爆笑しまくりでした。
帰りがけにちょっと大塚さんともお話できて、
うれしくて楽しくて、さらに興奮しちゃって、
おうちに帰ってもなかなか寝付けませんでした。
今まで寝てたよ。
こういうイベントに夫婦で行けるのはうれしいなー。
PCヲタクのだいちゃんにも、フリッパーを理解できる
資質があったんだなー。
おうちのある駅に着いたら、早朝の線路のずっと向こうのほうに
富士山も見えて、なんだかすごくいい気分でした。
(写真の奥にうーっすらと見えるやつ)
富士山はまだ真っ白で、風も冷たかったけど、
春だ! 春だ! とはしゃぎたかったよ。
あの場にいた人の中では、わたしは結構歳いってるほうだったんだろうなー。
わたしは勝手にフリッパーズの最後の生き証人だと思ってるんだけど、
リアルタイムで呪いを受けた最後の世代だと思うんだよね。
てか、中途半端なのよ!
大塚さんくらい大人だったらライブにも行けたし、
FAKEのお手伝いさせてください!
ってお願いしてたかも(使ってもらえんかっただろうが)。
お小遣いも少ない中学〜高校時代は
CDも満足に買えなかったし、ライブなんて夢のまた夢で。
親もうるさかったし、バイトはしちゃいけないって言われてたし。
やっといろいろ出歩けるようになった頃には解散しちゃってて、
ZOO(これまたなーつかすィー)に小山田くんが来ると聞いたら、
急いで行ってサインもらってちょっとお話して終電に間に合うように帰る、とか、
小沢くんが野音でフリーコンサートやると聞いたら、
大人のお友だちに夜中から並んでもらって、朝学校行くふりして合流する、とか。
それでも、まだ高校生だったんだもんなー。
当時は女子高生ってことでなんだか重宝してもらったり、
妬まれたりとかしてたけど、
本人は早く大人になりたいなーと
切に願ってたわけですよ。
でもいま大人になって、結婚までしちゃって、
なのに15年ほど前の心の再現を実感できるというのは、
ちょっとくすぐったいもんかな、
なーんてことは全然なくて。
ちっとも変わらないんですよ。
あの頃の情熱も興奮も声も音も、何も変わらない。
だけどそれはわたしが進歩してないってことじゃなくて、
わたしは何度もあの場所に生まれ帰るんだなぁ、ってことで。
何度も何度もそこから、新しい一日を始めてるんだなぁ、ってこと。
今まではずっとぐるぐる無駄に周り続けてるだけだと思い込んでたけど、
なんかやっとわかったよ。
大塚さんもおっしゃってたけど、先に進める。
今は、そんな気がする。
ここまでこんなことで心の痛手を受けるのは
ちょっと理解しがたいことかもしれないけど、
それには偶然が重なっていて。
とても不思議な偶然の一致があって。
それはひとたびなら驚くこと。
ふたたびなら、なんとなくうれしくも思うこと。
けれど、度を超すと疑心暗鬼になってしまうということ。
見えない力が作用しているような気がして、
ついにその力を見てしまうこと。
でも、今また胸を張って言える。
Je m'honore d’aimer vous!
ほんとに楽しくてステキな時間でした。
ぜひ恒例イベントにしてほしいです!
我が家も連休中にまたフリッパーズ・デイやるぞー!
Commentaires
(というか多分右隣に一人で座ってました!!)SUIさんのように
リアルタイムでファンだった人の心境がかいま見える
良い文章ですね。
右隣の方! 覚えてます!
ポテト食べてらっしゃいましたよね。
横目で見て「おいしそうだなー」と思って、
わたしたちも注文しちゃいました(笑)。
リアルタイムでは何もできなかったのに、
今こうやって大手を振ってこんなイベントに行けるのが
すごくうれしいです。
また次回もあったら、よかったらお声かけてくださいねー!