dimanche 05 décembre 2004 05:13
スラムダンクとまぐろ
catégorie: 泡の中の、ある日
三崎までは2時間弱ほどかかるので、9時半には起きようと思ったのに、気付いたら11時。
よしくんたちに先に行ってもらうように伝えると、ちゃっかりカフェで朝ごはんを食べて行った。
ひどい夫婦だ……!
新宿から湘南新宿ラインに乗る。
ここ何回か、よしくんさっつんと遊ぶのに横浜に行くのに利用して、
その便利さと快適さに味をしめたのだ。
ところが、すごい混雑だった。
そのせいか、横浜に着いた時点であることに気付く。
切符がない。
仕方ないので窓口に行き、駅員さんに事情を話すと、話し終わらないうちに、
「あーもう一度清算になります」と言い切られた。
ちょっと待ってほしい。新宿から横浜までは540円かかる。
同乗しただいちゃんが540円分の切符を見せて、ちゃんと自己申告してるのに、
もう一度清算はなくないか?
これが、「一駅手前から乗ったんですゥー」とかだったら、いかにも怪しいのはわかる。
でも、540円だよ!?
540円もちゃんと払ったーつってるのに、さらに540円取るわけ!?
納得いかないので、「なんで?」と率直に言うと、
忙しそうにしていた中年の駅員さんはびっくりした顔で、「は!?」と聞き返した。
「は」じゃないだろう。
こっちの言い分もまったく聞かないで、事務的に運賃を二重に取るのはいかがなものか。
だいちゃんは最初からあきらめモードだったので、
結局もう一度540円払ったのだが、わたしは憤懣やるかたない気持ちで、
「JRを訴えてやる」
と捨てゼリフを残して改札を出た。
それからはもうずっと頭の中は、JRへのクレームのメールの文面を考えるのに忙しかった。
「初めからキセルを疑ってかかるのは偏見ではないですか?
切符をなくすたびに二重に請求するのは不当な儲けではないですか?
失くすほうが悪い、と仰るのなら、切符を買った時刻と詳細が把握できるようにするとか領収書を出すとかあるいは紛失防止のために切符のサイズを観光地に売ってるデカいお菓子くらいのサイズにすべきではないですかそもそも障害者手帳交付者の遠距離切符の割引は財政難を理由に精神の手帳だけ扱わないというのは精神障害者に対する差別である精神障害者は遠出はしないで家で軟禁されてろと言うのか!」
と、怒りのあまり屁理屈を通り越して、ちょっと方向性が間違ってるっていうか、
被害妄想入って議論をすり替えていた。
だいちゃんに「そんなに鼻フンフンしないで」と言われたので、
京急線に乗ってからは逆転裁判2をやって気持ちを逆転させた。
終点の三崎口に着く頃には、気付いたら乗客はほとんどいなかった。
しかし駅を出ると、やはり目的が同じであろう若い人々がたくさんいたので、
彼らの波に乗って道路沿いをまっすぐ歩いて行った。
しかしこれがなかなか果てしない道のりで……。
ごく緩やかな坂道、左手には収穫を終えた一面の畑、
ところどころに野菜の無人販売(すごい安い)やみかん狩りなどがある。
まさに田舎だった。
海の近くなので相当寒いだろうと見込んで、完璧な重装備で行ったのだが、
天気はよくないが予想に反して暖かく、かなり汗ばんだ。
しかもここ1,2週間だらけてたので体力が再びがくっと落ち、歩くのがしんどかった。
前も後ろも人の波。でも目的地の高校は見えない。
「もう歩けない。あそこでラーメン食べる」と、道路沿いのしょぼいラーメン屋をみつけては
弱音を吐きまくっていた。
地図では徒歩15分となっていたけど、わたしの歩幅に合わせて歩いたので、
20分以上かかっていたかもしれない。
会場の三崎高校に着いた。
駆け足で校舎内に入っていく人々の後を追って中に入る。
入ってすぐに井上先生の直筆の挨拶が黒板に書かれてあり、
それを見たとたんテンションが上がった。
先生の、文字一つとっても大好きだ。それが生で見れるなんて!
校舎内の見取り図をもらって上の階に上る。
2階と3階の計23の教室の黒板に、もちろん先生直筆の23のミニマンガが描かれていた。
すべて、スラムダンク31巻の後日談。
……すごい! これはすごい!!
一気に興奮しまくって、全話カメラにおさめた。
直筆の、オリジナルのマンガが読めるのもすごいし、何より、全部すごい面白い!!
特に陵南と翔陽の話がかなりウケた。あと牧さんのも。
先生、ものすごいマニアックな脇キャラとかも愛情持って描いてるよ……!
すべてのマンガを見終わって1階に戻ると、まず休憩室があった。
そこには各国語版のスラムダンク全巻とイラスト集、イラスト集の原画などがあった。
みんなもう何度も読み返してるはずなのに、熱心に読んでいる。
先生へのメッセージを書けるノートが何冊かあったので、
だいちゃんがタイ語版を読んでるあいだに、先生にメッセージを書いた。
当時バスケ部で、監督に勧められてリアルタイムで読んでいたこと。
花道と一緒に練習して、一緒に成長したこと。
ラウンジではなちゃんずのみんなに出会ったこと。
そして、だいちゃんと結婚したこと。
もうすでにJRへ苦情を言うとかいう憤りは、どこかへ消えてしまっていた。
書き上げてノートを閉じると、次は上映室に移動した。
ここでは先生がたったの2日間であの後日談を描いている様子を
おさめたビデオを上映していた。
下書きなし。チョークの先から当たり前のように生まれるキャラクターたち。
…すごい…すごすぎる、まさに神業だ……ていうかこのビデオほしい……!
でもやっぱり重労働だったようで、時おり休んではスタッフの人たちに
マッサージしてもらっている姿があった。
ところで先生、一時期よりは痩せたような気がします。よかった。
すっかり頭に巻いたタオルがトレードマークになりましたね。
そして校舎の最後はグッズ販売。
湘北スタメン5人のTシャツのSサイズ(男女兼用だからでかいと思うけど)
が完売だった……うゥゥ。
すっごく欲しかったのは、あの黒板マンガのカード。
でも4200円もしたよ……540円であーだこーだ言ってるわしには買えんよ……!
しかしもうオークションに出してる悪い輩がいるらしいね。ひどい話だ。
校舎を出て渡り廊下を進むと、突き当たりにトロまんやさんがあった。
食べたかったのだけど、みんなで三崎のまぐろを食べようと言っていて、
思いっきり食べてやるつもりだったので我慢した。
つうか、てっきり「豚トロまん」だと思ってたけど……よく見たらノボリに
まぐろの絵が描いてありました(これは井上先生の作品じゃないよ)。
そのトロまんやさんの左手を見ると……そこは体育館だった。
さらにテンションが上がった。みんなやってるんだ、バスケを!
ここでやっとみんなと合流した。
よしくんとさっちゃんはやる気満々な格好。
周りを見渡すと結構、私服のままバッシュだけはいて、シュート練だけしてる人が多い。
しかーし! わたしもだいちゃんもやる気で準備してきてたのだ。
ちゃんと更衣室も用意されてたので、すぐに着替えに行った。
結構暑かったので重装備は解除、身軽になってみんなの元へ戻ると、
だいちゃんがまた八木ユニフォームを着ていた……。
このあいだバスケオフに着てきたときも参ったけど、まぁバスケオフならまだいい。
何もこんなにたくさんの人が来るイベントで着ることないじゃないかー! 恥ずかしいだろー!
ヨコヤマにも、「結局目立ちたがりなんだよね……」と真意をつかれてしまった。
適当にアップしてシュート練してたら、「3対3やりませんか?」と、
その場にいた人たちにもちかけられた。
もち! やりまっせ! とプレイ。
しかしわしらはもうお歳なので、交代制で……。
彼らは、20歳とか18とかのヤングメンだったらしい。
息が上がるくらいやって、かなり汗もかいた。
こうやって知らない人とバスケできるのって、楽しいよね!
ただ、女の子で本気モードなのはわたしと、さっつんとヨコヤマくらいだった……
みんなスカートの下にパンツはいてシュート打ってるくらいなんだよ!
やる気出せよ! 声出せよ! 腰落とせよ! ハンズアップ!!
だいちゃんとよしくんは5対5でオールのゲームもやった。
体力があったら、ほんとはわたしもやりたかった……
でも3対3だけでバテバテだったんだもん。また1から体力つけなきゃなー。
つっても、だいちゃんもよしくんも走ってなかったけどね、速攻とか。
17時をまわってだいぶ暗くなったので、じゃーそろそろまぐろ行きますか! と着替え。
体育館を出てだいちゃんと喫煙所でタバコを吸ってると、
スタッフの人たちに「撮ってもいいですか?」とビデオをまわされた。
サイトに使うことはないと思うけど、井上先生には見せますから何かメッセージを、
と言われたので、チャンスだ! と、結婚したことを言った。
するとそのスタッフさんたちはもう面白いくらいに驚いてくれた。
そして、そのビデオをまわしてる方が、ラウンジを作った人だった。
だいちゃんてば握手したのよ。
バスケ仲間にも出会ったことを言うと、「初めの頃ですよね?」と、
何となくわたしたちのことを覚えてくれている風だった。
「めがねくんとかいましたよね?」と言われたので、
「あー今日来てましたよー」って言っときました。
さすがかもさん、有名だなぁ。
わたしたちがカメラを向けられていることに気付いたさっつんたちもやって来て、
みんなでカメラに向かって井上先生に「ありがとう」を伝えた。
ちょっとよしくんがキッツイことやってくれちゃったけど……ね、コマネチ。
そうして大満足したわたしたちは、さらなる満足を求めて、まぐろを食べに行った。
わたしは知らなかったのだけど、三崎と言えばまぐろ、らしくて、
確かに駅を降りたらすぐに、あちこちにまぐろの文字があった。
さっつんが前々からおいしいお店をリサーチしてくれてたんだけど、
雨も降ってきちゃったので、トロまんやさんのおばちゃんが教えてくれたという、
すぐ近くのお寿司やさんに入った。
写真は「おまかせにぎり」なんですが……まず、もうすべてネタがでかい!
でかい上に……全部おいしい!!
みんな、一口食べるごとに驚きの連続。
今まで食べていたのは、果たして本当に寿司だったんだろうか……そう思わせるくらいの味。
もちろんお値段も結構はるんだけど、もう今日は「食べる!」つもりで来たので、
「大トロ寿司(8貫)」も頼んでみんなで分けて食べました。
何だよこれ……三崎、すげーな! って感じでした。
だいちゃんの頼んだあら汁も少しもらったけど、かなりいいお味……!
まぐろのあらってこんな出汁が出るのね……!
そして調子に乗りヒラメとビントロ(わたしとだいちゃんだけ)、アイスクリーム追加。
うふー、満足……でも、ほ、ほんとお高いのね……無事に年越せるかしら……!
お店は有名人のサインもいっぱいあったし、満員御礼だったんだけど、
ほとんどみんな地元の人だよね……週末のたびにこんないい寿司食って一杯やってるの?
お金持ちなのね……みんなまぐろ漁船の人なのかしら……?
帰りは始発なので旅行気分で……と思ったら、ぐっすり眠り込んじゃいました。
疲れた…というより、満足しきって自然に眠くなったみたい。
ほんと、イベントも素敵だったし、バスケも楽しかったし、
井上先生にお礼は言えたし、まぐろ腹いっぱい食べたし、
本当に本当に充実した一日でした。
お家帰ったら最低値と比べて1.7kgくらいリバウンドしてたけど、本望だぜ!
天才ですから!!
ちなみに、JRに対するクレームの文面は、感謝の言葉に変わって
ラウンジに書き込んでおきました。
よかった、余計なことしないですんだ……!
Commentaires
いやー、もぅ、ホントに素敵な一日だったよね!!
つかJRはホントダメなのよ! 特におっさんは!!!
私もむかついた事あったから、
以前JRのサイトから苦情だしたよ!
でもそこって文字数限られてて、ちゃんと説明しきれないから、
手紙も書いて社長宛に送ってやった!
したら、お客さま対応係みたいなヤツから手紙の返事はきてたけど、
オレンジカードの1枚も入ってない! ほんとムカツクよ!
あー、思い出しただけでもむかついてきた! スイマセン!
でも、すいさんはイノタケワールドで怒りが消えたみたいなのでよかったね!!
さすが井上雄彦だよ、ほんと。
あー。毎年1回くらいの勢いでやって欲しいよね…描くの大変そうだったけど。
地方に住んでて来れない人はほんと残念だよねー。
先生大変だと思うけど、ファイナルなんて言わないで、
ほんとずっと続けてほしいよね! お願いします!
てか、さっちゃんスゴイね! そこまでやるパワーが!
でも、そういうお客様の声って大事だと思うー。
しかしJRはナメてるよ、ほんと! 誠意を見せろってんだ!
わたしもかなり怒り心頭だったよ!
やっぱ私鉄よねー、一生京王線から出てやらないんだから!
しかも、ビデオでも ですかい。よかったよかった。
あー、私もほんとに行きたかったよー!
ふう、すいちゃんレポートもいちど読んで行った気になります。
しかし、メガネ君すごいな。よく書き込んでたしね。
切符、私もなくした事あるんだけど、でてきたら払い戻しできる
ってハンコおしてもらったら、後で切符でてきたら払い戻してくれるよ。私のは明らかに落としたんで出てこなかったけどさー。
東京から名古屋までの乗車券、5000円なり、、、。ちーん。
先生ビデオ見てびっくりするかなー?
京子さん惜しいよ、これに合わせて日本に来ればよかったねー。
毎年恒例の行事にしてくんないかなぁ。
かもさんは先に帰っちゃってビデオ映れなかったんだよ。
できれば昨日行ったみんなで映りたかったよ。
ヨコヤマもまりもさんもくずたさんも!
ハンコか! なるほど!
でも、わたしもたぶん落としただけだから、出てこないよ…。
で、でも東京から名古屋って…立ち直れないよね……!
ま、用事あったから仕方ない。
それがなくとも十分に楽しめたから良いです。
一緒に行った仲間であるスイさん達が、ワシの分まできっと心からの
ありがとうを伝えてくれた事でしょうから。
そんなスイさんに、ありがとう。
バスケは、やっぱ病み上がり(つうか上がってない)状態だったので
案の定すぐに息が上がってしまいました。
そして気合い足りずジャージ持っていかずすいませんでした。
黒板カードはワシ買ったから、また見たかったらバスケオフの時にでも
持っていきますよ。
あと、帰ってから気付いたんだけど、案内チラシの下の方に
「◎教室内は撮影禁止となっております。」
とか書いてあったね…しまった…。
でも、スタッフのお兄さんもお姉さんも、全然注意とかしてなかったので
何となくそう言う雰囲気って事で…お、おっけー?
そういう事しなさそうな雰囲気に見えたのか、スタッフもファンなのか、、、。私は見せてもらえてうれしい。
でも、文字がよみにくいので、何てかいてあるか書いてくれると
もっと嬉しいなー。
(読めそうで読めない)
そうなのよー、みんなで撮ってもらっちゃったの!
ちゃんとお礼伝えたからね、先生もきっと見てくれると思うー。
病みあがってなくてもジャージなくても、
はりきってやっちゃうヨコヤマさんが頼もしいです!
でもほんと、女の子はうちらだけだったよね…。
わたしもあとでラウンジ見て、デジカメ撮影だめだったって知ったよ!
知らないで堂々と撮りまくってたけど、なんも言われんかったー。
スタッフの方も優しいね!(単にあきらめただけ?)
>京子さん
話の続きが読めることに感激しちゃって、儲けようなんて思いつかんけどねー。
でも、悪い人もいるんだろうな。オークション出してるらしいし。
このミッチーはー、
「赤木が抜けてリバウンド力がガタ落ちだ」
「もっとシュート率を上げねえと海南には勝てねぇ…」
「冬の選抜では何としてもIHの時より目立って大学の推センとらねーと!!
すべりこみでも何でも…」
「赤木と違って学力ではノーチャンスだからな…」
「なぜ俺はあんなムダな時間を…
(ずーん)そんなバカじゃなかったのに…」
て言ってます。
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