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きょうは日曜日

catégorie: パリ、みつけた。J'AI RETROUVÉ DES TRÉSORS À PARIS!
今日は日曜日。パリへ来て一週間が過ぎました。
日曜日は観光名所やお店もお休みのところが多いフランス(マレ地区などは日曜でもやっているお店が結構あるようですが)、ならば旅行者は日曜日をどうやって過ごすのかというと、もちろん蚤の市です!


パリには3つの有名な蚤の市がありますが、クリニャンクール(サントゥアン)は広大すぎてなかなか見きれないし、ヴァンヴはおしゃれ好きな日本の女の子に人気で、比較的小規模なので朝早くに行かないといいものが残っていないようです。何より、蚤の市に何を求めるかというと、掘り出し物探しももちろん楽しいのですが、そのガラクタ感、くだらなさ感を感じたいわたしとしては、この2つの蚤の市は少し正統派すぎるのですよね。

というわけでわたしがお勧めするのは、モントルイユの蚤の市です。
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20区のPorte de Montreuilからすぐ広がる蚤の市は、ガラクタの宝庫です。所狭しと衣類やら化粧品やらアクセサリーから、日用雑貨や下着まで、ありとあらゆるものが激安で叩き売られているのですが、おしゃれセンスゼロ、くだらなさ感120%であります。PCヲタクのmon mariも目ざとくマザーボードを発見しましたが、とても使えそうなものではないということでした。明らかに中古のバッグなども売られているのですが、その出所はどこなんだろう、その中に入っていたものもその辺の店で売られてるんじゃなかろーか、などと不安を抱かせてくれる逸品揃いです。また、市の中ではあちらこちらで焼きとうもろこしが売られ、周囲に散らかされたその食べかすは犬の糞と争うほどの数です。なぜ…なぜこんなクソ暑い季節でもそんなにとうもろこしを食うんだ、モントルイユの民よ…!

結局大ざっぱに一周りしておもちゃの指輪を2つほど購入。
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このテのpas cherなおもちゃ感が好きな人にはそれなりに掘り出し物もあるかもしれないですね。ちなみに1つ1.5ユーロでした。
最近は歩き回って買い物をする体力がなくなって、駅ビルで済ませてしまったりネットでばかりお買い物をしていたわたしには、久々にのんびりとお店を見て周る楽しさを思い出させてくれました。まぁ基本はひやかしなんですけど、それもまた楽しいのが蚤の市ですよね。

パリでは2ケタの区になると治安があまりよくないと言いますが、モントルイユもその例に漏れず、アパルトマンのあるムフタール通り周辺とは明らかに人種層も違います。ましてや蚤の市となるとスリには要注意、なのですが、若いというのはやはり怖いもの知らずで、これまで何も知らなかったわたしは、パリに来るたびに週末は一人でこのモントルイユに来ていました。一回マルシェの様子を写真に撮ったら黒人の男の人たちに怒られましたが、フランス語わかんなーいと切り抜けた経験あり、です。それでもこれと言ってパリ滞在中に怖い思いを一つもしてこなかったのですが、逆にいろいろ知ってしまった今となっては無茶はできないなーとつくづく思います。

モントルイユを後にして何となくサンジェルマン・デ・プレ方面へ。サンシュルピス教会前の広場で噴水を見ながら小休止。
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今日は日曜ということでミサが開かれていました。
小説「ダ・ヴィンチ・コード」のおかげでこの由緒ある教会の神父さまは、物語を過信して教会内にあるという子午線ローズ・ラインを躍起になって探す観光客たち相手に、「あれは単なる物語で、そんなものはない!」と説明するのに大変苦労されているそうですね。話が面白いのはわかるけど、なぜそんなに狂信するかなー。

そこからほんの10分も歩かずにサンジェルマン・デ・プレ教会前に到着。
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このパリ最古の教会を眺めながら正面にある伝説的なカフェ、レ・ドゥ・マゴでお茶を。
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こんなに有名なカフェなのに一度も来たことがなかったのですが、やはりカフェの味が違うんですねぇ…深くておいしい。中途半端な時間に鳴るサンジェルマン・デ・プレ教会の鐘の音を聞きながら(なんでどこの教会も中途半端な時間に鳴るんでしょう?)少し小腹が空いたのでjambon(ハム)のバゲットサンドとクロックムッシュをほおばりつつ、時間がゆったり流れてゆくのを楽しみました。
ちなみに、サン・シュルピス教会からサンジェルマン・デ・プレ教会まで歩いてゆく道すがらに日本でも有名なパティスリーのピエール・エルメがあります。ちょっと覗いてみましたがお客さんは見事にjaponaiseばかりでしたね…何となく拍子抜けして何も買わずにお店を出ちゃいました。

早めに帰宅し、夕飯は昨日の残りのsaucisson(ソーセージ)とRiz à la Cantonaise(広東風炒飯)。
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フランスにもいろんな種類のお米はあるそうですが、日本のお米のようにふっくらとしているものではなく、サラダ感覚でいただくことが多いようです。実はわたし、初めてフランスに来た頃は日本人なのにお米があまり好きではなく、実家の食事でも残しがちだったのですが、下宿先の老夫婦がコレステロールを気にしていて、たいてい日本人が想像するようなグルメなフランスとはほど遠い粗食だったのです。バゲットは食べ放題ですがその他にはサラダと、よくてパスタ。dessertはプレーンヨーグルトに手作りジャムをかけて食べる。そんな食事で20歳前後の食べ盛りの娘がやっていけますかって話ですよ。気候がよくなかったのも相まって、案の定風邪をひいてしまったわたし。そんなわたしが学校から帰ってくるとマダムは、「今日はお米よ!」と言って、 salade niçoiseを出してくれたものでした。…えぇ、冷たいお米ですよ。しかも固い。あくまでも親切心で、わたしが日本人なのでお米を出せば喜ぶと思ったのでしょうが、風邪っぴきのときに冷たい米って、なんだか涙さえ出そうな気がしました。生まれて初めて温かい日本のご飯が食べたいと切望した瞬間でしたね…。
そんなわけで帰国後はお米がとてもおいしく感じられ、「白米大好き!」と言って憚らなくなったわたしです。今では玄米も胚芽米も大好きです。

こんな状態までは行かずとも、フランス滞在中にお米が食べたくなることってあると思います。冷たいお米は嫌、日本料理を食べてもお米がやっぱり違う、そんなときにぴったりなのが中華じゃないでしょうか。パリには中華街もありますが、そこまで行かなくても、わりといろんなところで中華風お惣菜屋さんを見かけます。日本のお米ほどふっくらとはしてませんが、チャーハンや焼き飯を思い浮かべれば、そこそこのパサパサ感もそんなに抵抗はないんじゃないかと思います。現にわたしも風邪のときはひぐまの他に、テイクアウトの中華屋さんにもお世話になったものでした。鼻水をすびずび垂らしながら、おいしいおいしいとかき込みましたねぇ~。

ところが皮肉なもので、歳をとるにつれていろんな料理を食べる機会も増え、外国産米にも抵抗がなくなったんです。もともとタイ料理が大好きなのでタイ米は問題なかったのですが、冷たいお米ですらおいしく感じるようになりました。あんなに辛い思いをしたのにねぇ…。でもおかげで海外生活でも困らなくなりました。このままパリに住めるわ。

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お向かいのアパルトマンの窓辺では、黒猫さんが一日の長さを楽しんでいます。ちょっと声をかけたら上品そうに目を輝かせてこちらを見上げてくれる。パリへ来て一週間、名所周りも順調に進んで、炎天下の中歩き疲れて帰ってきてもアパルトマンでゆっくりする時間を作れるようになってきました。開け放った窓からは毎晩遅くまでパリっ子たち(観光客も多いでしょうが)のにぎわいが聞こえてきますが、けして耳障りではなく、わたしたちの休日を彩ってくれています。
東京でのいつもの週末とは何が違うんでしょう。けれども確かに、この街では呼吸が楽になるわたしたちがいるのです。
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