vendredi 30 décembre 2005 23:58
体中の穴という穴から
catégorie: 12月のおパリ
朝7時に起きると、villejuifはまだ夜だった。
のろのろと荷造りを始めて部屋の掃除(この2週間一度もしなかった、えへへ)をして、エタンに泣かれながら、12時前にはステイ先の家を出る。
バスでvillejuifまで、そこからタクシーでオペラまで。巨大なスーツケースにリュックにショルダーバッグを下げてヨロヨロと歩くわたしを、周囲の人たちは進んで手伝ってくれた。
ロワシービュスのテルミナル付近のカフェで、パリ最後のお昼ご飯。

クロック・マダム大好きだ。黄身がトロトロでしあわせ。
因縁のオペラ付近を、あんな大きな荷物でウロウロするのは嫌なので、名残惜しいがさっさとロワシービュスに乗ってしまう。
さらば、パリよ。痛い思いをさせてくれた32, l'avenue de l'Operaよ。
またすぐ戻ってくるけどねー。
バスはあっという間に市内を出て、40分ほどでCDGに着いてしまった。14時15分頃。
タクシーもバスもほとんど渋滞がなかったので、予定よりかなり早い空港到着となった。
チェック・インは16時05分。ここからまた長い試練が始まる…。
のろのろと荷造りを始めて部屋の掃除(この2週間一度もしなかった、えへへ)をして、エタンに泣かれながら、12時前にはステイ先の家を出る。
バスでvillejuifまで、そこからタクシーでオペラまで。巨大なスーツケースにリュックにショルダーバッグを下げてヨロヨロと歩くわたしを、周囲の人たちは進んで手伝ってくれた。
ロワシービュスのテルミナル付近のカフェで、パリ最後のお昼ご飯。

クロック・マダム大好きだ。黄身がトロトロでしあわせ。
因縁のオペラ付近を、あんな大きな荷物でウロウロするのは嫌なので、名残惜しいがさっさとロワシービュスに乗ってしまう。
さらば、パリよ。痛い思いをさせてくれた32, l'avenue de l'Operaよ。
またすぐ戻ってくるけどねー。
バスはあっという間に市内を出て、40分ほどでCDGに着いてしまった。14時15分頃。
タクシーもバスもほとんど渋滞がなかったので、予定よりかなり早い空港到着となった。
チェック・インは16時05分。ここからまた長い試練が始まる…。
スーツケースを早く預けたかったのに、チェック・イン・カウンターの不機嫌そうな女と男に「まだ!後で!」とビシッと言われ、頭にくる。荷物が重くて心に余裕がなくなってるので、いつもながらのいい加減なフランス人の接客態度を、受容するキャパがなくなっていた。
そこから始まり、免税カウンターを探すものの閉まっていて、何人かに尋ねながらようやく行き着き(つうか、尋ねても「えー、覚えてないなぁ」て言う職員がいるってどういうこと!?)、無事スタンプをもらえてホッとしてたら、ちょっとフランス語がわかると思って、ご年配のご夫婦に手続きのやり方を聞かれて教えたり。買い物した時、説明聞いてなかったのか…。
重くて暑くて汗ダラダラ、カフェで小休憩して、ようやくチェック・イン。
ズガガガーーーン。スーツケースの重量、なんと7kgオーバー。
フランス語のちょっとわかるわたしと、日本語のちょっとわかるエルフラの女性職員さんとの間で、日仏語交えての交渉。
「高いのはわかってるけど、でも他に方法がないんだもん!」と訴え、結局1kgおまけの6kgぶんの超過料金を払うことになる。
相当な金額だよ…よく考えたら、もう一個バッグ買った方が安くついたな、確実に…ショックのあまり、しばし座って呆ける。
だいちゃんに電話で「日本に帰ったら働きます」と宣言していると、フランス人や日本人のマダムたちに、プリペイド式テレカルトの使い方を相次いで聞かれる。
日本人のおばさんとか、教えてあげてもいまいちわかってないから、見てるだけでハラハラしちゃって、結局わたしが代わってかけてあげたよ。あーなんていいヤツ、わたし。
パスポートコントロールでは「コート脱げブーツ脱げこのPC日本の?いくらした?使い勝手いい?」
と矢つぎばやに質問され、もう目の焦点が合わないくらい疲れていたので、二言三言の返事と、乾いた微笑みしか返せなかった。
CDGに着いてからたった3時間ほどで、もうぐったり。
免税店などには脇目もふらず、搭乗した。

また夜がやって来ていた。これからさらに12時間も乗るのか…。
しかし。

さっさと眠りたかったのでワインを飲んだのと、チーズを食べたのと、先日の雪の中の帰宅のせいで風邪をひいて、鼻水がズビズビ言っていたのと、機内が乾燥してるのと、この4つの条件が重なったからだろうか。
ズビズビ鼻から急に、スルーッと垂れてきた。この流動性の高さは、鼻水じゃない。こ、これは…
ギャァーーーーー鼻血!!!
即効ティッシュを鼻に突っ込んで、顔を上げ気味に背ける(窓側でよかった…)。もー出るわ出るわで、手持ちのティッシュじゃ足りない。でも今は動くに動けない。
とりあえず、アルコール血中濃度を下げるんだ!
と、水をグビグビ飲み干し、んぐぐぐぐ…っとこらえて、5,6分ほどで止血。ずいぶん長く感じた5分だった…。
トイレで顔を見たら、血だらけだった。服が汚れなかったのが、せめてもの救いだ。
ようやく落ち着いて、映画「イン・ハー・シューズ」と「理想の女」を観る。
「イン・ハー~」はキャメロン・ディアスが失読症のわりにはぜんぜん読めてるし、ローズ役の人の顔は怖いし、姉妹の母親の話を曖昧にしてるのが個人的に「ピキッ」ときたけど、おじーちゃんやおばーちゃんとの触れ合いの場面はよかったなー。泣けた。
シャーリー・マクレーンがすごくよかった。あんなおばあちゃん欲しい。
「理想の女」はスカーレット・ヨハンソン観たさだったけど、クラシークな衣装もステキだし、イタリーの街はきれいだし、何より話が面白かった! 「イン・ハー~」といい、なんで男ってすぐに浮気すんのかしら、と思っていたら、見事に裏をかかれたよ。
オスカー・ワイルド先生さすがだな。この物語が、小説だとどんな文体で綴られていたのか、読んでみたいなと思った。
いずれにせよ、目から鼻から口から、体中の穴という穴から何かしら出しまくっていたおかげで、あっという間に12時間が経過。
成田へと降り立ち、フラフラヨロヨロで、迎えに来てくれただいちゃんと3週間ぶりに再会。
晩御飯には焼肉を食べて帰りました。肉食いたかったんだー。
というわけで12月のおパリ日記、これにて終了です。
もしかしたらまたどこかで、触れられなかったコネタが読める場があるかもしんないですが、とにかくいったん終了!
てか、だいちゃんに「もー絶対、一人旅なんかさせない」て言われちゃった…ま、聞かないけどね。
そして明日から関西なのです~。
意図せず、旅人になってるな。
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