mercredi 04 octobre 2006 21:07

無痛分娩についてよく考えた(けど、堂々巡りなだけだった)

だいちゃんは基本的には「お産は自然に派」なんだって。
昨日言われるまで知らんかった。でもだいちゃんて、そういうとこあるかも。
まぁそんな自分で産むわけでもない人のキレイ事なんて、真に受けてられないけどね。
もともと、わたしに出会うまでのだいちゃんは正論を振りかざすタイプの人間だったからなー、そういう部分があるのもわからなくはない。

やっぱり後ろ向きなんて鬱々とするより、わたしはわたしらしく攻撃的じゃないとね!


無痛分娩というものを知ってしまった以上、今のわたしには無痛分娩をやらない理由がない

そもそも、自然分娩が当たり前っていう歴史があるから、「お産は自然に」ていう考えが今でもはびこってるわけでしょう、日本では。
でもよく考えてみなされ、お産と手術、何がそんなに違うっちゅーのよ。出血もするし、体も裂けちゃって、同じ病院内で行われること、医療が介入してることなのにさー。
手術は麻酔するのが当然なのに、なんでお産だけわざわざ我慢してやらなきゃいけないの?
病気じゃないからとか理由にならないじゃん、だって痛いものは痛いんだし。程度の問題でもないし。
技術が進歩する中で選択肢の一つとして存在している以上、デメリットもごくわずかであれば、そりゃー無痛分娩にした方がいいじゃん。
お金がないからって、麻酔なしで手術する人がいるのか? っていうくらい、自然なことだと思うんだけどなー。
だいたい、分娩までの過程はやれエコーやら4Dやら、ていう時代じゃない。
なんで産むときだけ自然に、てことになるの?
無痛分娩の危険性をどうこう言うんなら、そもそも保険適用すべきだと思うけどね。
(医学的見地から無痛分娩にした方がいいと判断された場合は、保険適用になることもあるそうです)

なんでお産だけ特別視するんだろう、文明社会で文明に頼ってすがって生きてるくせに、文明を否定するなんて!
もしも文明に飲み込まれそうだと錯覚したら、逆に文明を使いこなすことを覚えるべきでしょう? それが文明人ってもんでしょーが!

と、こういうことで息巻いていると、横でだいちゃんが「また何やらけったいなことを言い出したよ…」という顔をする。
いいの、正論でしか物事を見られない人にとうてい理解できる話ではない。おとといいらっさーい。

産むという作業を特別視したくなる気持ちはわかるけど、その作業自体に意味を求めるのはナンセンスだと思う。
どれだけ体を張って頑張って産んだか、が、その人の度胸を計ることはできたとしても、その人の子供に対する愛情や子育てにかける今後の情熱を計れるものではないでしょう。
無痛分娩と言うと痛みの軽減や手軽に産むことばかりがやり玉にあがるみたいだけど、じゃぁなんでわざわざ犬にまで拝んで安産を願うのか?
安産に越したことはないし、無痛分娩にすることで早く子供の顔を見たいんだと思う人の気持ちは、否定されるべきものではないでしょう。
愛情の発露だって人それぞれなんだから。
(ところで発露ってこういう意味もあるとは知りませんでした)

無痛分娩を否定するときに他に考えられるのが、人間の本来持っている力を使うべきだ、とかいうのがあるかな?
本当にそんな力があったとして、別に使わないで済むんなら使わなくてもいいじゃん。すごい労力が伴うんなら。
で、現時点で人間本来の力を使ったお産て言うのは、厳密には助産院とか水中出産でしかできないわけじゃん。
助産院も水中出産も誰もができるわけではないんだし、それなら無痛分娩の方が広く門戸が開放されてると解釈できる。目標は同じ安産だ。
もちろん、無痛分娩(硬膜外麻酔)だって、麻酔医の事情以外に医学的見地から判断されるものであって、誰でもできるというものではないのは同じだけど。

えーと、勘違いしないでいただきたいのは、わたしは無痛分娩マンセーなんではなくて、自分にとって無痛分娩をやらない理由がないことを書き連ねてるんですよ、今は。ご理解くださいね。

というわけで、やはりわたしには無痛分娩をやらない理由がないなぁ。
強いて挙げるなら一番のネックはお金っていう物理的な問題かな。
でも上に挙げたように、お金がないからって麻酔なしで手術をする人がいないように、物理的な理由があるからって諦めることなのか、これは?
先日会った友人は「近くに無痛分娩をやれる病院がなかったから」という理由でやらなかったと言っていたけど、そういう理由で諦められることなのか?
逆に、最近産んだばかりの友人は長時間かけて無痛分娩できる病院に通って産んだらしいが、そこまですべきことなのか? とも言えるなぁ。

う〜〜〜ん、考えても考えても答えが出ない。
だってお金っていう物理的な理由なんてのはさ、たとえば今後経過が悪くて管理入院だとかいうことになれば、嫌でも払うものじゃない。
だから何とかなると言えば、何とかなる問題なんだよね。
しかし産後の方がもっとお金がかかるんだから、締められるところは締めるべき、という考え方もある。

それに、無痛分娩と旅行を比べたら、旅行の方がいいんだよねーわたしは。
精神面の負担を軽減する、という意味では、この2つに大して差はないし。
でもPDの妊婦さんなんかは、ほとんど無痛分娩にするらしいね。適当な判断だと思う。彼女らは痛みの他に分娩ていう非日常的な環境も、医師や看護師や助産師の言動も、何もかもが負担なんだものね。

あ〜〜〜もう、どうして全部希望通りってわけには行かないのかしら。
ボーナスのあるご家庭がうらやましいなぁ。やっぱり雇われ人が最強だよ。

もーどうしようかなぁ。
一回は自然分娩の痛みを経験しとけば、つったって、経験しないで済むものであれば、しないに越したことはないしなぁ。誰だって痛いことは避けたいし。
中には分娩の痛みがトラウマになって産後うつになる人もいるらしいからなー、それを心が弱いとか言うのは間違ってるしな。

わたしははっきり言って、痛みに鈍いと思うんだ。
瞬間的に騒ぐことくらいはするけど、実はあんまり気にしてないっていうか。
だいちゃんは痛みに弱くて、ちょっと血が出たくらいでギャーギャー言って、うっさいなぁといつも思ってる。
ま、男の人はこういう人多いのかもしれないけど。そのわりには格闘技とか平気で見るのはなぜなんだろう。あれは見てて痛そうって思わないのかな。

わたしは血も見慣れてるし、あえて自分に痛いことを課してきたというかー、とにかく鍛錬は積んでる方だと思うんだよね。
ただ、持久力が面白いほど、ない。だから何時間もかかるような分娩は自信がないんだよなー。
それだけ痛い思いして、もうそこで死んでいいよって言うなら別に構わないんだけど、その後も体力回復して頑張って生きていかなくちゃいけないわけじゃん。
それなら、産むときの労力は最小限にしておきたいと思うのも自然だと思うんだけどなー。

ふー、しかし実は、これだけああだこうだ言っても、無痛分娩をやらない理由もなければ、どうしてもやりたいという情熱もないんだよな…理由はあっても強行しようとは思えない。
それはやっぱり、まだ自然分娩がメジャーだからなんだろうな。
ただ、こういう人工的なものをいたずらに非難されると、つい反論したくなるのね…。


というわけで、結論は出ません!
ギーーー次の外来でまた先生と相談しなくちゃいけないし、月末の検診にはKOで産むかどうか決めなくちゃいけないのにぃぃぃ〜!

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