lundi 20 novembre 2006 11:41

わたしと子供の関係

話せばわかる、家族の基本は対話から。
対話のない家族にいたわたしはそう思いたち、ズゾンに襟を正して話しかけてみる。
「あのね、すいたんお腹に赤ちゃんがいるから(←言ってて恥ずかしい)、お腹にどーんて乗るのやめてね」
一心にわたしの目をみつめ、耳をすますズゾン。
そして何事もなかったように、人の腹の上をのし歩くズゾン。
P1040236.jpg P1040238.jpg
(手前に見える地平線は腹です)
対話失敗。
さらなる努力が必要のようです。

世田谷の鉄砲玉の方はと言えば、ズドドドドと走り回ったあと、わたしのお腹にぴたっと両手でタッチして、またズドドドドとかけずり回りに行くんだけど、あれは何なのだろうか。リバウンドを楽しんでるのか?

そこへ、愛犬家・愛猫家に悲しい話が2つ。
盗んだ犬をベランダから投げ落とす 札幌の無職女性を書類送検
うちの猫が誘拐されました

どちらも痛ましい話です。
フレンチブルちゃんの方は死んでしまいました。つまり殺されたってことです。
猫ちゃんの方は、まだ犯人も猫ちゃん自身もみつかってないそうです。
こんな話聞くだけでひどく悲しくて、うちも気をつけようと固く心に誓う。
もしズやラがこんな目に遭ったら…と想像するだけで、気も狂わんばかりです。もう狂ってるとかちゃかさないでね。

では、人間の子供はどうだろう。
そこで本題の、子供の肖像権について考えます。


ググれば結構出てくる話題なので、警鐘を鳴らしている方々も多いのかな。
わたしは実体験があって、まだネットの知識やマナーに詳しくなかった頃、日記の中の出来事の一部として友人の子供の写真を掲載してしまったことがあったのです。
すぐに親から要請があって削除したんだけど、「誘拐されちゃうかもしれないし…」と心配してるのを聞いて、正直ちょっと過敏だなぁと思ったし(保守層のお宅だったので余計に)、「別にあんたんちの子、そんなにかわいくないけどな」とまで思ってしまった、非人道的な未婚の頃のわたしでした。
そう、あれはまさに5年前の、運転席によじ登っていた頃のこと。おかしかったんです、許したってください。

と、こういう経緯があったので、子供の肖像権については多少気にしてきた問題だったのです。
実際、日本ではジョンベネクラスの美少女に限らず、ごく普通の男女とも事件に遭っているし。
ましてや頭をリセットして今から人の親になろうという身としては、先述の友人の言葉をけして鼻で笑うことなんてできません。
犬や猫に対してだって、あんなに胸をかき乱されるほど悲しくなるっていうのに。

ところが、育児ブログとかだとわりとガンガン、子供の顔も名前も出してる方が多いよね。
気持ちはすごくわかるんだー、可愛い子供の写真を人に見せたいだろうし、なかなか会えない友達にも見せて報告代わりにできるし、何よりそれ以上に載せたいって気持ちが大きいんじゃないかと思う。
特にブログだと、自分の子供の成長を披露したいと言うよりは、記録したい、記録したものを自分が常に眺められるようにしたい、ていうのが大きな動機付けなんだろうなと思う。
たいていのブログが自己満足なように、育児ブログも要はそうなんだろうね。
ただ、問題は書く親と載せられる子は、別個人だっていうこと。

そこで、うちはどうしようかなぁ、と。
各々のご家庭には各々のお考えがあるだろうから、特にわたしが言うことはありません。

うちの場合は、まずわたしが本名も顔も出して妊娠生活ブログを書いてるわけだけど、それ以前にわたしは名出し顔出しでメディアで仕事をしていて、著作権(人格権・隣接権含む)と肖像権を有し、それを行使したり第三者に使用を認める交渉をできる身なわけです。
ここはその延長線上で書いているブログなので、特に問題はなし。
わたしやだいちゃん以外の人物・団体については必要な場合に限り、伏せるか架空の名前をでっち上げるなどの配慮もしてます。友達はあだ名で書いてるけどね。
逆に言えば、無意味に伏せ字を使う傾向が好きではないので、周知の事実である人物・団体については特に隠してません。
(最近よく見かけるけど、一つの文章の中でタ○レコとかタワ○コとかタワレ○とか書いてるの、誰がどう見てもわかるのに、何であんな書き方するんだろう? そもそも伏せる必要あんのか?)

ほいで、とりあえずこのブログは出産した時点で終わるんだろうね。
で、このまま行けばまたその延長で、本ブログに戻ろうが育児ブログを新たに作ろうが、子供に関する記事を書くことになるだろうと思われます。

そこで、どうしたものかなーと思って。
現時点ではエコーの写真を掲載してるけど、まだ個人を特定できる段階ではないのでいいとして。
子供の写真や名前をネット上にさらす危険性って、誘拐などの大げさなものに限らないよね。その可能性が全くないとも言い切れないのが残念だけど。
もっと身近なところで、写真や名前の悪用。個人的にはこれが怖い。
今や大人も個人情報を保護するのに必死なのに、子供だけ可愛いからってさらしちゃっていいんかなー?
児童ポルノサイトに自分ちの子の画像が勝手に載せられてたら、どうする? 児童ポルノ大国・日本ではないとは言い切れないからね…こえー!

子供の肖像権が誰に属するのかと言ったら、やっぱり子供自身なんだろうなと思う。
でも扶養されてる限り(正確には本人が的確な判断ができるようになるまで、と思いたい)、親が代理として行使できるものだとは思う。
でもそれが、まだ意思の疎通もはかりきれないくらい幼少のうちは、結局、親の独断になってしまう。
親の思い入れと子供のスタンスが必ずイコールではないだろうし、独断しちゃっていいものなのかしらー、と。

わたしだって人並みに、産まれた子供が愛しければ、親バカなことしてみたい気持ちはあるんですよ。
可愛い写真をいっぱい撮ったり、可愛く着飾ったところを記録におさめたいとも思う。
はっきり言って知らん家の子なんてキョーミねーって人も多いだろうけど、そういう人たちに冷笑されたって、自分の幸せをきれいに飾って鎮座ましましたいくらいのエゴだってあるんです。

ただね、何となく子供の肖像権が気になっていたところへ、考えていた子供の名前をちょっと考え直そうと思い立って。
その名前っていうのは女の子だったときの名前で、だいちゃんが考えた、わたしの名前からとった名前なのです。
ちょっと説明が難しいんだけどーーー、
同じ漢字でもわたしの名前とは全く違う「訓読み」があるので、その「訓読み」を名前の読みとして採用したわけです。
しかし、その「訓読み」の名前は、都市伝説的に不名誉な名前だった。まー気にしなきゃいいんだけどさ。
なので、同じ漢字を使ったまま、別の名前を考え始めたんだけど…
「訓読み」じゃなければ「音読み」、となると、必然的にわたしの名前が子供の名前の中にダイレクトに入ってしまう。
日本だとこういうパターンて多いと思うんだけどさ、親から一字もらうっていうの。
でも、わたしは嫌だなと思ったの。
だって子供は、わたしの分身でもなければ従属物でもないんだもの。
同じ名前を勝手につけてあげることで、わたしが子供との関係を混同してはいけない、と思ったの。

だから、余計に子供の名前や写真をネット上にさらすことについて、考えてしまったのです。
子供はわたしでもなければ、わたしのものでもない。
なのに、わたしやだいちゃんの独断で、まだ何もわからない子供を、まるでお人形さんでも扱うみたいに弄んじゃっていいのかなー、と。

はっきり言って何がいいのかなんて本人に聞かないとわからないし、人並みに親バカぶりもさらしたいと思ってるので、現時点では
・本名は出さない
・個人を特定できるような写真の撮り方はしない
と、このあたりでテキトーに手を打ちたいところです。

考え中の女の子の名前については、なんか裏技をみつけようかなーと。
男子名はほぼ決まりなので問題ないでーす。

(11/21追記:だいちゃんがこれを読んだ後相談、「トップページにpwをかける」「マイミクから飛んで来た人だけ見られるようにする」などの意見を経て、「わたしが機能を指定して、だいちゃんが一からブログを作る」ことで合意しました。おそらくpwがないと子供の写真だけ見られないようになるんではないかと。ここへ来てお互いの持てる力、結集です。でも新生児の間は別にいーんじゃね? てことでも合意してます)

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