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余裕

catégorie: 雑念、あるいは、妄想 > 雑念
バンコク日記その5、もうずいぶん前にアップされとります。
まさとがオイシイです。
次回で特に盛り上がりもせずに終わりますんで、最後までひとつよろしくです。

あー腹筋いてー。

---
わたしはものすごく我が強い人間で、こりゃもう死ぬまで治らんというか、いっぺん死ななきゃわからんのだなと自覚している。
たとえそれが現在の日本社会では多少異なものであっても、自分の思考の正当性には自信もある。
人種だとか民族だとか文化、もう少し身近に言うなら環境がどうであろうと、人間にはこうあるべきもの、こう考えるべきものがあると思うのだ。
それは人間という生き物の本質から派生するものなので、当然だしより自然なものだと思っている。

かと言って、わたしは自分が常に正しいのだとは思っていない。
当然間違えることもあるし、間違いがあれば正す素直さと勇気も持っている。
(実はこの点がわたしが自分の中で潔しと誇れる部分なのだ)
ただ明らかに自分の思考の正当性に疑いがない場合は、当然自信を持ってそれを主張する。
この主張の声の張り具合が、周囲の人間にはわたしの傲慢さに思えるようだ。
その傲慢さばかりが鼻につく人間は、考えもなしにわたしを「いつも自分が正しいと主張したい人」だと簡単に位置づける。
傲慢な人間が鼻につくのは自分も同類だからなのに、失礼な話だ。

たいていの人には目の前の日常が全てで、それ以上のことは考えないし、そこからはみ出すものを簡単に異とする。
島国でずっと外を知らなかった歴史を持つ日本人には、この傾向が強い。
わたしはその日本で生まれ育った人間だが、その安易な習性には吐き気がする。

けれど、わたしは彼らが「わかならい」のじゃなくて、考えない、あるいは考えようとしないだけなのだと常に思っている。
一歩踏み出て考えてみれば、自然と同じ答えに達するはずなのだ、どんなものでも仕組みを考えれば当然のことだ。
しかしその労力を惜しんだり、感情的なあまり冷静に考えられなかったり、自分の常識からはみ出る考え方の存在を初めから亡きものにする人間は多い。
わたしにとっては侮蔑するべき種類の人間だ。
そんな人間に限って、同じ考えを共有できなのは「寂しいこと」だとか、きれいな言い方をして自分の無知と怠慢を言い訳するのだ。
究極的には同じ思考に達しても、その過程が人それぞれ異なるのは当然で、それも人間の本質なのに。
だいいち自分の思考が環境から生み出されていることにも気付かず、それがまるで自分の意思だとでも思っているのが、わたしにっとっては失笑ものでもある。



…と、小難しい物言いをしたけれど、そんなわたしも空気を読んだり人に合わせることができるようになり、もうだいぶ経つ。
小さな頃からずっと、どうして考えてもらえないのか、どうして理解してもらえないかと苦しみ、長じては説得しようと努めたこともあったけど。

でもまー、ぶっちゃけた話無理なわけですよ。
自分で周囲の人間を選べる環境にいない以上、たまたま集っている人間の中では、理解してもらおうと努力しても、そういう考え方をしたことない人ばかりだったら、究極、無理なんです。
ここにいる以上そんなことに心を砕くよりは、空気にあった話をしてやり過ごした方がいい。
わたしは自分の意志で選んだ、自分の意志で考える力のある夫と、ときどき見かける、世界中のわたしと同じような人間の存在だけで十分だ。
(なぜわたしがここまで自分を信じてこれたかというと、わたしの周りでは見かけなくても、時代や国を超えてこういう種類の人間が確かに存在することを知り、彼らもわたしと同じように考え、それが受け入れられてきた事実を知ってたからなのです)

最初は自分の心を隠して人に合わせるのは寂しいことだと思っていたけど、最近はそれが嫌じゃない。
カリカリして必死に自分の思考を伝えようとするより、たあいもない話に笑ったり、他人の考えが違うなと思っても聞き入れるジェスチャーをしたり、流したりする心の余裕が今のわたしにはある。
そういうのも悪くないって、今は素直に思える。

だって普通にさ、何一生懸命になってんの?って感じでしょ。
かっこ悪いじゃん、わたしはかっこ悪いことはしたくない。

わたしの家の中でのはしゃぎっぷりやレベルの低さは小学生並みだし(さっきもだいちゃんがソファに腰をおろそうとしたときカンチョー準備してたし、変な顔とかで爆笑できる)、結婚した今も自分の体が女っぽい体つきになっていくのがどうしても許せず受け容れられないとか、ちょっとしたことで気分が浮き沈みする思春期も引きずっているけど、こういう人に合わせて笑える心の余裕が、やっと年齢に見合ったスキルな気がして、とてもうれしい。
だから、歳をとるのも悪くないなと思えるのだ。
苦手だった女の子とのお喋りも、今は楽しく思えるし。

ここまでには確かにある程度は、あまりに考え方が違う人間を避けて、自分の安全を守るという方法もとってきた。
これからもどうしてもというときは、心が引き裂かれるほど悲しいのだけど、切っていかなくちゃいけない人もいるかもしれない。
でも大事なのは他人じゃなくて、自分だから仕方ない。


でもいつか、誰かと出会ってみたいな、わたしみたいな人に。
そのとき、わたしは彼や彼女らと、最初にどんな話をするのだろう。
雑念、あるいは、妄想 > 雑念 | comments (8) | trackbacks (0)

Commentaires

TSURU | lun 31/07/2006 06:17
やっぱりスイさんは、そういう物の考え方をしてる人なんだなって薄々感じてたけど、この文章読んでよくわかった。

日記を読んで、すごく、自分に似ていて、谷口夫妻の思考が理解できた。

親友の遠藤とかもそういう人間で、やっぱり谷口夫妻と少し話ししただけだけど、すごく微笑ましいって言ってたよ。

スイさんの日記でわかったんだけど、子供のころとかやっぱり自分も他の人達とはどこかが違って、全く話が合わないし、それですごく苦しんだ時期があったんだけど、つい最近、精神的に安定した仕事に勤めるようになったり、バーで各界の人達にあったりして話を聞いたり、いろんな人達に会う中で、前々から持っていた自分の意思を確認できたりして、スイさんのような考え方になったんだ。

不安定のまま、周りに理解されず自分が何者かわからず、一人でさまよって、おかしくなったりしてたけど、その経験が、自分で物を考え、どんな人の話も受け止めるっていうことができるようになった。

スイさんが、そういう思考を文章化してくれたので、助かりました!
スイミー・ローズ | mar 01/08/2006 17:30
もっと早く出会っていたら、きっともっと有意義な半生だったろうに、と思う人と大人になってから出会うのはよくあるね。

でももし早くに出会っていたら、お互いが自己を主張しすぎて、同じ答えを持っているのにそこまでに至らないで線を引いてしまう、ということもあったかもしれないとも思う。

やっぱり時間の経過とタイミングは必要なんだな、と思える昨今です。

まーわたしたちは人より苦労してるぶん、人の気持ちをよく考えることができる種類の人間だと思うよ。
TSURU | mer 02/08/2006 05:27
プライベートに関して言うと、昔の自分の性格として合わない人には、自分から足を引いたし、それがなんで合わないのかとか考えて落ち込んだ時期もあったけど、今考えるとそれもよかったんだと思う。

例えば、2次会3次会と同じ人達と、仲がいいにしてもそんなに時間を過ごすと悪口になったり、悪い面も見えてきたり、本当に理解できなかった。

まあ基本的に、そういう面をさらけ出す人というのは普通に話してる時点で薄々気づくんだけど。

でも、親友を含め、周りに助言を与えてくれる人が幸いにも多かったので、それが自分の性格を肯定してくれるものになっていたんだと思う。

性格とか人との付き合い方とか論理的に物を考えていくことが、大切なんだよね。

そうしないと人に流されて、自分では心の中では合わないのに、流れ上、しょうがなく付き合うとかいう人多いからね。

何事も一歩踏みとどまって考えることだよね。

でも、本当に谷口さんとかスイさんとかに出会えたのもなにかの縁で、そういう感覚の人達が集まるのは偶然じゃないような気もする、必然的にそういう考えになれば、同じような感覚の人が集まってくるんだと最近思います。
スイミー・ローズ | mer 02/08/2006 18:20
わたしも自分から引いてくタイプだったけど、ある時に「自分が踏み込んでもいないのに、相手がこちらにも踏み込んでくれるだろうか」と考えたことはあった。
これはすごく難しいところだと思うけど、結果的にわたしの場合は引いたほうがいい距離ができて、上手く付き合えた気がする。
近い距離で信頼できる人と出会えるまでは寂しかったけど、わたしはハンパなく不器用な人だから、そんなにたくさんの人と信頼関係を築くことはできないんだなって、よくわかった。

それに、どこをどうしても、やっぱり相容れない人ってのはいるんだよね。
良くも悪くも、わたしたちってバカみたいに純粋じゃない?
だからぞんざいな物言いが平気でできる人には、どうしても胸を痛めてしまうんだよ、自分がちっとも関係なくてもね。

でも男子はまだいいよ。
女子は感情的な人が圧倒的に多いから、わたしみたいな合理的な考え方ってちっとも理解してもらえなかった。
理屈っぽい言い方をするだけで、あっちから線を引かれたしね。
もう今では理解してもらおうとなんて思わないし、普通の女の子同士の会話も悪くないなと思えるから、いいんだけどね。

でも、あんまし褒めすぎちゃイヤよー、うちの夫婦のこと。
だいちゃんとわたしだって他人だから、根底がつながっていも、もちろん考え方が違う部分なんてザラにあるんだし。
だいちゃんなんていまだにわたしの考えることなんてちっともわからん!て言うし(昨日も言われたばかり)。
ただ、わたしたちはお互いに強制をしないんだ。
お互いの思考を尊重できるし、譲るときは譲れるし、そんなの夫婦ったって他人同士の共同生活なんだから、当然のことだよね。
わたしたち2人とも自分のテリトリーをしっかり持ってて、それを侵されるのをとても嫌っているし。

友達ともそういう風にお付き合いできるといいんだけど、平気で自分の思考を押し付けてきて、領空侵犯するタイプの人って多いんだよね~特に女子には多い…。

わたしの人生の中で、この人は話せるなって思ったのは男子ばかりで、仕事でも男の人との方が面白いことできるなって感じすること多い。
わたしは女の子好きなんだけどねー、あんまし相性はよくないみたい…。
TSURU | mer 02/08/2006 19:58
信頼できる人ってそんなに多く作れるもんじゃないんだよね。

他人を信頼していないっていうわけじゃないけど、なんでもわかってもらえる人っていうのは少ないな。
家族は除いて。

でも、無理して合わない人とかと時間を過ごすより分かち合える一人の人と長い時間過ごすほうが十分人間というものがわかるし、有意義な時間が過ごせるんだよね。

最近わかったんだけど、合わないと思えばあっちから引いていくんだよね。

それでいいと思うんだ。

谷口夫妻は、親友も言ってたけど、要するに強制がないところがいいところなんだよね。考え方は、もちろん一緒じゃないよね、それは逆に怖いよ。

夫婦で束縛しあったり、ジェラシーで縛り付けたりする人達が多いけど、結局それだとストレスかかえることになるし。

理論的とか常識的に考えて、こういうところはやめた方がいいとか言い合えるなかだったら、うまく続くよね。
スイミー・ローズ | jeu 03/08/2006 01:16
みんながみんな、そんなに物分かりがいい人なら、人間関係で苦労することもないんだろうけどね~。
せめて相容れなくても、相手の意見を尊重するようにしたいよね。

でもその尊重と薄情がゴッチャになってる人も多い気がする今日このごろ…まぁ尊重するより、縁切ったほうがラクだかんね。
そう思うと、mixiはそういうのを助長してる気がするな。
TSURU | jeu 03/08/2006 12:40
mixiとかって自分で使い方をわからないと大変なことになるよね。

自分の場合は、連絡網と近況のお知らせを主体にして使ってるから、mixi内で友達ができるとかまずないし、コンセプトからはずれるのでなろうとも思わない。

薄情になるとそれだけストレスにもなるんだよね。そんなに大勢他数に時間をかけるんだったら、自分を大事にするし、周りの人を大事にしてたほうがよっぽどいいよ。

まず、人を尊重するところに重点を置いたら、そういうことはできないと思うんだよね。
スイミー・ローズ | jeu 03/08/2006 17:25
わたしもmixiで人脈広げようとは思わないー。
mixiつながりで仕事になったこともあるけど、最近は見るのもめんどくさい。
まぁ人によっては貴重な出会いもたくさんあるんだろうけど。
気に入らなければ切るって、気楽なようで、なんだかねぇ。

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