judi,24,juin,2004 さて今日はバンランプー市場からスタート。流しのタクシーに乗って料金トラブルが起こるのは嫌だったので大事を取ってホテルのリムジンサービスを頼んだら250Bも取られた。高い! バンランプーは食料品や衣料品などの露店がひしめき合っていて値段は交渉もできるんだけど、ガイドブックに載っていたように「最新のファッションではない」ので、何も収穫はなし。 そこから歩いてカオサン通りへ。ここは安いゲストハウスが軒を連ねていて、バックパッカーを始めとした外国人観光客が多く、また安いインターネットカフェもたくさんあり、賑わっている。とても楽しい通りなのだけど、だいちゃんが早くもバテてしまった。水分をあまり摂っていなかったのが原因らしい。手近なカフェに入ろうにもどこもオープンスタイルで店内はとても暑いので仕方なくマックで休憩。だいちゃんはいっぱい水分を摂らないといけないのでLサイズのドリンクを頼んだらありえないデカさだった。 だいちゃんの体調の様子を見てネットカフェへ。ここは日本語IMEが入っており、1分1B、1時間で45Bの良心的な店だった。ここで自分のサイトとmixiにアクセス。リアルタイムでさちこやよしくんと交信できて楽しかった。だいちゃんは「心配だから」と言って仕事を始めた。わたしは特にすることもなく、店内は扇風機だけで暑く、座っているお尻にいっぱい汗をかいた。1時間23分やって2人で136B。タイは何でも安いなー。だいちゃんは「僕タイでも仕事できるかも」と言っていた。 ネットカフェを出るとお昼を回っていたので当初の予定通り再びマックでお昼ご飯。だいちゃんはチーズバーガー(29B)を、わたしはチキンペッパーバーガー(19B)というのを頼んで、ポテトとドリンクを各Lサイズを1つずつ頼んで2人で分けた。この方が安くあがるし、これで十分お腹いっぱいになるのだ。マックのお兄さんやお姉さんには英語が通じるのもありがたい。今までは観光地をまわっていて、商魂たくましいタイ人がお土産品を売りつけようと日本語で話しかけてきたが、やはり街中ではそうはいかない。日本語はもちろん、英語も通じないことが多い。 マックを出て再びカオサン通りをウロウロしてからもう一度バンランプーに戻った。バンランプーデパートというボロいショッピングセンター(ショッピングセンターと聞いて日本のそれを想像したら大間違い。所狭しと商品が置かれ、通路は1人歩くのがやっと)のトイレに入ったら手汲み式(オケで水をすくって流す)だった。これだけは抵抗あるなー。タイのトイレは入り口で1Bか2B取られる有料のところも多いし、トイレットペーパーはないし、あっても流さないでゴミ箱に入れなくちゃいけないとこが多い。やっぱりトイレは日本が一番だな、と外国に来るたび思う。 バンランプーの狭い人通りの多い通りを暑さと疲労で下向き加減で歩いていたら、ふと顔を上げると目の前にお坊様が2人いた。とっさに条件反射で左によけたが、あまりにもお坊様と近かったので、もしかしたら息が止まっていたかもしれない。なぜかというと、同じ仏教でも日本とは違う小乗仏教の国であるタイは戒律が厳しく、女性はお坊様に触れてはいけないのです。そのためにバスや船にはお坊様席が設けられているくらい。そしてそれは、外国人観光客でも同じこと。もしこの時わたしがお坊様にぶつかっていたら、とんでもない不敬をはたらいたことになっただろう。 そろそろ暑さもピークの時間、歩きつかれて足も痛いので、勇気を出してタクシーでサイアムセンターへ。おしゃべりな気のいいドライバーで、49Bで済んだ。安っ! ていうかホテルのリムジンぼったくりすぎ! サイアムセンターやサイアムディスカバリーセンター(どちらも若者向けのショッピングセンター。ここは日本のデパートと同じように近代的)をフラフラ見てまわった。LOFTもあったが、日本と特に変わらなかった。ほとんどの店がセールをやっていて安いし、可愛い服もいっぱいある。この辺は昨日来たセントラル・ワールド・プラザの近くで、大きなデパートがたくさんあり、まさに最先端。お客もオシャレな人が多く、特にタイ人の女の人はみんなスタイルがよくてオシャレでキレイだった。 もう歩けん! と思ったので、歩道橋を渡ってマー・ブンクローン・センターへ。どうやらスコールが降った後みたいだった。しかしもう地面が乾きつつあった。マー・ブンクローン・センターもオシャレな巨大デパート。まずはSWENSEN'Sというスイーツ専門のカフェでお茶。だいちゃんはアイスカフェモカ、わたしはアイスミルクティーを頼んだら、デカイ上にこの上なく甘い。タイ人は辛いものを食べて汗をかき、甘いものを食べてクールダウンすると聞いていたが、甘いにもほどがあるだろ、と思った。 マー・ブンクローン・センターの中ではだいちゃんがタイ文字の書かれたTシャツが欲しいと言っていたので、トゥクトゥクのTシャツを99Bでゲット。同じものをだいちゃんの弟にも買った(おそろい)。ここでも英語が通じたのでやり取りがしやすかった。センター内はとても広いので長時間かけて見てまわったのだが、せっかく昨日タイ式マッサージでリフレッシュしたのに、もう体中が痛くなってきた。今日もマッサージの予約を入れておけばよかった。 そろそろ夕飯の時間なので、とセンター内の目をつけておいた店に行った。屋台風のお店で、楽しそう! と思ったんだけど、タイ語のメニューしかないので何が何だかわからず、仕方ないので英語のメニューのあるタイ料理のファーストフードの店に入った。スープとプレートのセットで59B。わたしの選んだセットはとてもおいしかったのだけど、だいちゃんのはご飯にてりやきソースがかかっていて、てりやきっていうか、むしろみたらしみたいな甘さだった。 そしてそろそろムエタイの時間なのでタクシーでラチャダムノン・スタジアムへ。ムエタイはこことルンピニー・スタジアムというところの2ヶ所で毎晩行われている。わたしたちが着いた時には第3試合がやっていた。会場はスタンド席にタイ人がぎゅう詰めで、彼らは賭博をやっているので盛り上がり方もすごい。パンチやキックが決まるたびに「オーィ!」「オーィ!」と叫ぶ。スタンド席はこんな感じで非常に危険なので、観光客は必然的にリングサイドで見ることになる。リングがすごい近い! わたしたちは3試合めからメインイベントを経て8試合めまで観た。1ラウンド3分でインターバルは2分、5ラウンドまである。選手はボクシングと同じように体重で級が分かれている。どの選手も見事に鍛え上げられた無駄のない美しい肉体。それを駆使して勝ちを奪う。試合の前には頭にモンコンというお守りを、腕にはパープラッチアットという腕輪のお守りをつけ、ワイクルーと呼ばれる闘いの舞を踊る。この踊りが一見ユニークなんだけど、とてもかっこいい! 試合中はピームエと呼ばれる独自の音楽の生演奏が流れる。踊りも素晴らしいし試合も素晴らしい! 特にメインイベントは両者ともキレのよい技でわたしたちを魅了してくれた。 試合はどれも素晴らしかったのだけど、隣りの席の金髪男(「pardon」のrをものすごく舌を巻いていたので、ラテン系と思われる)がピールを飲んで出来上がっていて、やたらと話しかけてきてウザかった。どうやら「お前たちはどっちに賭けているか」と聞いているのらしいが、ほとんど聞き取れなかった。立ち上がって「イェー!」とか、「パワー!」とか叫んでいたくせに、メインイベントの頃にはおねむの時間になったようで、うつらうつらしてて超ウケた(半目になったりビクッとかしてた)。 8試合めが終わるともう10:30を過ぎていたので、タクシーでホテルへ。何とたったの59B。朝のリムジンがうらめしかった。しかも交通渋滞のひどいバンコク市内なのに、夜のせいかあっという間にホテルに着いた。 部屋へ戻って最後のお風呂に入り、だいちゃんに明日の朝のモーニングコールを頼んでおいて、と言った(今まではポンさんがフロントに頼んでくれていた)ら、だいちゃんは「やだ」と。日本のホテルなどでは電話で時間を設定できたりするところもあるが、ここは内線でオペレーターにつなぎ、頼むのだという。電話が苦手で、しかも英語の喋れないだいちゃんなので、仕方なくわたしが電話してお願いした。だいちゃんは仕事ではほとんど英語を扱っているのに、読めるけど話すのはまったくダメだと言う。でもこれは慣れなんだよね。慣れれば自然に言葉が出てくるから、だからもっといろんな国に行こう。 さぁこれでタイ旅行の全日程が終わった。毎日毎日とても楽しかった。「さびしいね」とだいちゃんとわたしは口々に言ってベッドに入った。 |