mercredi,23,juin,2004 今日はバンコク市内観光からスタート。王宮周辺の寺院は服装に厳しく、ノースリーブの上にカーディガン、サンダルはやめてバレエシューズで挑む。この上なく暑く、普段汗をかかないわたしが体中から発汗している。チャオプラヤー川を渡し舟(2B)で渡る時写真を撮ったら笑顔にキレがない。果たして今日一日やっていけるのか・・・? 最初に訪れたのは昨日、川の左手に見えたワット・アルン(暁の寺)。これは3代めのトンブリー王朝代のもので、三島由紀夫の小説「暁の寺」はここがモチーフ。とにかくすごい細工が施されていてまさに芸術品。だいちゃんは写真を撮りまくっていたが、わたしは立って写真におさまるのも苦痛なほどだった。情けないのゥ。 そして右岸のワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)へ。王家(現在の4代めにあたるバンコク王朝。現国王はラマ9世ことプミポン国王)の菩提寺で、本尊(66cm)が翡翠で作られていることからエメラルド寺院と呼ばれている。本堂は写真撮影不可だったが、外側から撮れた。本堂の入り口に蓮の花があり、お賽銭をしてこの花を水につけて軽く頭につけると幸せになるらしいというので、だいちゃんには「もっと頭がよくなりますように」と、わたしには「早くよくなりますように」と、お互いにポンポンとたたきあった。 その後は王宮を見たりワット・マハタート、ワット・ラチャボピットなどを訪れたが、疲労が極地に達していた。心の中では「早く、早くタイ式マッサージを・・・!」と懇願していた。 しかしまだもったいつけられてタイシルクの店へ。毎晩ホテルからファミマに行く間に前を通っていた建物で、何だろうと思っていたので納得。胸にシルクでできたお花のブローチをつけられて店内を物色。タイでは有名なジム・トンプソンの店よりは安いということだったけれど、とてもわたしたちくらいの歳が買えるものはない。だいちゃんはネクタイしないしスーツも着ないし・・・。でも素材はやはりすべて質がよくて手触りがスベスベした。 そしてやっと待望のタイ式マッサージへ! もう歩けん、と倒れこまんばかりに店に入った。入るとすぐに裸足にさせられ、2階に上がり、男女に分かれて布団の上でパジャマのようなダブダブの白い服に着替えさせられる。みんな「お泊り会みたい」だとか「オウムみたい」だとか口々に言い合って横になる。薄暗い部屋の中で足の指先からマッサージが始まり、ポキポキ鳴るかと思えば痛いところもあり、時にはアクロバティックなポーズも。これが本当に気持ちよくて血行がよくなるのが自分でもわかり、体中がぽわんと暖まる。夢のような時間に身をゆだねていて写真を撮るヒマがなかった。写真がないのは残念だけど、体はしっかり覚えた。前回の在バンコク時に味をしめたので今回も一番楽しみにしていたが、効果は絶大で体が見違えるように軽くなった。施術してくれたお姉さんに感謝の気持ちでチップ(100B)を渡し、お店を後にした。 体が軽くなったら急にお腹も減り、ツインタワーホテルというホテルのレストランでお決まりのビュッフェに。もはや本能のまま盛り付けるわたしたち。タイカレーは何度食べてもおししい! シンハーがぐびぐび進んだ。 食事後はセントラル・ワールド・プラザ内の免税店へ。ここでわたしの実家やだいちゃんの家族やバスケオフでみんなにあげるお土産を買い、その他にもいつも使っている化粧品を免税価格から10%引きで購入(シャネルだけは10%引きしてくれなかった!)。3時間以上自由時間をもらっていたのでプラザの中をブラブラした。確か前ここに来た時タワーがあったはずだが、と思ったら関連会社のWAREHOUSEというCDショップに変わっていた(でも内装はそのまま)。伊勢丹とつながっていたのでそちらにも行き、紀伊国屋書店でタイ語のLinuxの雑誌をだいちゃんの会社にネタとして買っていった。まだ時間が余ったのでだいちゃんのたっての希望でマックで休憩。アイスコーヒーがでかい上に冗談のように激甘かった。 夕飯はシーロム・ビレッジというお店でトムヤムクン。タイカレーと並ぶ2大天国の味(わたしの中で)で期待してたのだが日本人向けに味付けしてるのか、ちっとも辛くなくてテンションダウン。さらにツアー客みんながタイ式マッサージで勢いづいて昼食を食べ過ぎたため、料理はほとんど手をつけられることがなく下げられた。お店の方、すみません。 今日で3日間のポンさんのガイドは終わり。一緒に写真を撮ってホテルに帰った。ポンさん、楽しくて勉強になるガイドをありがとうございました。毎朝集合時間が早いのに、バンコクまで1時間かけてバスで通ってるとは驚きでした。あと、ウィスパーボイスがステキでした。またお会いできる機会があるといいですね。 ところで、だいちゃんの昨日からの課題は、「同じツアーの人(みんな20代前半)と楽しく話す」だったのだが、帰り際にだいちゃんが「あんまり話せなかったよ」と漏らした。思うに、だいちゃんは照れ隠しにウケを狙おうとする傾向があり(もちろん関西人気質もあるんだろうが)、狙う前に「今から面白いこと言うよ。聞いてね聞いてね」という、わかりやすいタメがあるため、だから肝心なところで噛んだりタイミングを逃したりするのだ。そんな無理はしないで、もっと自然にしてればいいんじゃないかと思う。お昼のビュッフェでデザートのシャーベットを食べながら「暑い暑い」と滝のように汗を流していただいちゃんだが(もちろん空調がきいてて涼しいのに)、みんなから爆笑を買っていたじゃないか(失笑かもしれないけど)。だいちゃんはそういうのでいいんだと思う。ゴリゴリの理系でPCオタク、でも食べるの大好き! みたいな、そんな自然なだいちゃんでいてほしいと思った。 |