mercredi 26 novembre 2008 21:07
現時点での育児雑念
catégorie: 人を育てるということ > 育児雑念
◇子供が生まれるっていうのは、子が親を選んでやってきてくれた、なんていうことはまったくなく、人体にとって単なる化学反応なわけだ。
◆だから、トマがこの遺伝子セットを持って生まれてきたのは必然であり、偶然だとも言えるわけだけど、ここを踏まえてないので、どうしても育児に主観的になりやすい人が多いのだろうなと思った。
◇1年8ヶ月トマを育ててきて、本当に今が一番楽に感じるのは、コミュニケーションが多少取れるようになってきたこともあるけど、トマという化合物の性質が見え隠れしてきたというのも大きくて、それというのは、もちろん時期的なものもあるとは言えど、元来とても従順なものだったからだと思った。
◆それはそれで、保護者としては「そんなんで大丈夫かいな」という心配があるわけで、「トマくんはおとなしいからいいわねー」なんて言われることでもないと思うんだけど、でも、わたしたち親の遺伝子を見返せば、まーそれも致し方ない、と、言葉は悪いが諦めるしかない。できれば、認めて尊重する、という言葉に置き換えたいけど。
◇「なんでうちの子はこうなの?」と悩む親御さんたちは、ご自分たちの遺伝子の内容をよくご確認の上、ご利用してみたらどうだろうか…そしたら理由が見えてくるのでは、と思ったりもする。
そうそう、突然変異なんてものはない。自分の子供に戸惑う人ってのは、育児に主観的でありながらも、どこか、自分と子供を切り離してる部分があるのでは、と推測する。
◆そこで思うのは、人はいつから大人になってしまうのか、ということ。
わたしなんかは物心がつくのが早く、かつ、当時のことをそれはもう執念深く覚えているので、トマの言動の理由がなんとなくわかったりもするのだ。
◇自分とはまったく違う、エイリアンのように思えてしまう親御さん、というのは、早くに大人になってしまって、子供の頃の気持ちをぽっかり忘れてしまっている人なんだろうか。
◆わたしは子供を持つ前、結婚する前も、漠然と子供を持ったら、「ママこわい」と言われる親になるだろうな、と思ってた。
◇どんなに愛情を持って接するつもりでも、わたしの中の異常性を敏感に察知されるような気がしたから。結婚して、だいちゃんにも「虐待する親になりそう」と言われたし。(←こいつは人を見る目がないし、よくよく考えると「育児は母親がするもの」という偏見に基づく意見なので、あまりあてにならないけど)
◆実際、子供を持ってみたら、最初は慣れない物資の支給作業に必死でヘトヘトになったりもしたけど、多くは体力的な問題だったと思う。
トマは「なんで泣いてるのかわからない」ことが、ちっともない子だったから。
でも、これはラッキーだったかと言えば、やはり必然だったと思うわけで。
◇自分が子供の頃は、親は「完全な存在」だと思ってた。でも、高校生くらいで、「あー親も一緒に成長していくもんなんだ」と気付く。
で、今度は自分が子供を持ってみると、テレビや雑誌でさんざん「みんな母親業は初めて。おかあさん一年生」とか何とか言っていて、「そっか。そらそっか!」などと最初は思った。
◆だけど、育児に関してまったく知識のない部分ていうのは、たいてい授乳や排泄、離乳に関することだけで、新生児〜離乳完了期が終わってしまえば、あとはもう、一個人として接すればいいだけだと気付いた。
◇他者への接し方なんて、大人も子供も変わらないなーというのが感想。子供だからって、特別なことをしなきゃいけないわけじゃなかった。
◆それでも、「子供はそういうもの」とあっさり言ってしまえる人たちというのは、やっぱり、いつからそう思ってしまうようになったんだろうかと疑問に思う。
◇子供を叩く親って、「子供は叩いていいもの」とまでは思ってなくとも、「子供は叩くもの」くらいは思ってる気がする。
◆「言ってわからなければ、体で覚えさせるしかない」とよく聞くけど、でも、じゃー何歳まで叩いていいんだろう? 何歳からだめなんだろう?
大人だって、言ったってわかんない人はいる。でも、大人は叩かない。子供は、叩く。
◇その違いは、やっぱりそこに人権の意識があるかないかじゃないかと思う。
そして、相手が大人だと犯罪になるから。子供相手だって本当は同じなのに、自分の延長上に子供がいる親は、「子供はいい」と思ってしまうのか。法が家庭に介入してこなかったせいもあるだろうけど。
ものすごく主観的に子供を捉えているのに、いつでも何でも「子供は別」ということかー。
◆理屈で生きているわたしといえども、聖人君子ではないので、そりゃートマにイラッとくることはある。当然。それはもう、瞬時に素早く沸騰する。ティファールより早い。
◇ただ、わたしは同時に複数のことを考えてしまうので、いつも沸騰した頭の裏の方で、すでに別の見方のチンが終わっているようだ。
おかげで、トマを叩かないで済んでいる。こんなところで量子コンピュータ脳が役に立つと思わなかった。
◆もちろん、未熟なうちは数回手を上げたこともあったけど…今思い出しても、ひどいことをした、と思う。我が育児の汚点だ。
◆だから、トマがこの遺伝子セットを持って生まれてきたのは必然であり、偶然だとも言えるわけだけど、ここを踏まえてないので、どうしても育児に主観的になりやすい人が多いのだろうなと思った。
◇1年8ヶ月トマを育ててきて、本当に今が一番楽に感じるのは、コミュニケーションが多少取れるようになってきたこともあるけど、トマという化合物の性質が見え隠れしてきたというのも大きくて、それというのは、もちろん時期的なものもあるとは言えど、元来とても従順なものだったからだと思った。
◆それはそれで、保護者としては「そんなんで大丈夫かいな」という心配があるわけで、「トマくんはおとなしいからいいわねー」なんて言われることでもないと思うんだけど、でも、わたしたち親の遺伝子を見返せば、まーそれも致し方ない、と、言葉は悪いが諦めるしかない。できれば、認めて尊重する、という言葉に置き換えたいけど。
◇「なんでうちの子はこうなの?」と悩む親御さんたちは、ご自分たちの遺伝子の内容をよくご確認の上、ご利用してみたらどうだろうか…そしたら理由が見えてくるのでは、と思ったりもする。
そうそう、突然変異なんてものはない。自分の子供に戸惑う人ってのは、育児に主観的でありながらも、どこか、自分と子供を切り離してる部分があるのでは、と推測する。
◆そこで思うのは、人はいつから大人になってしまうのか、ということ。
わたしなんかは物心がつくのが早く、かつ、当時のことをそれはもう執念深く覚えているので、トマの言動の理由がなんとなくわかったりもするのだ。
◇自分とはまったく違う、エイリアンのように思えてしまう親御さん、というのは、早くに大人になってしまって、子供の頃の気持ちをぽっかり忘れてしまっている人なんだろうか。
◆わたしは子供を持つ前、結婚する前も、漠然と子供を持ったら、「ママこわい」と言われる親になるだろうな、と思ってた。
◇どんなに愛情を持って接するつもりでも、わたしの中の異常性を敏感に察知されるような気がしたから。結婚して、だいちゃんにも「虐待する親になりそう」と言われたし。(←こいつは人を見る目がないし、よくよく考えると「育児は母親がするもの」という偏見に基づく意見なので、あまりあてにならないけど)
◆実際、子供を持ってみたら、最初は慣れない物資の支給作業に必死でヘトヘトになったりもしたけど、多くは体力的な問題だったと思う。
トマは「なんで泣いてるのかわからない」ことが、ちっともない子だったから。
でも、これはラッキーだったかと言えば、やはり必然だったと思うわけで。
◇自分が子供の頃は、親は「完全な存在」だと思ってた。でも、高校生くらいで、「あー親も一緒に成長していくもんなんだ」と気付く。
で、今度は自分が子供を持ってみると、テレビや雑誌でさんざん「みんな母親業は初めて。おかあさん一年生」とか何とか言っていて、「そっか。そらそっか!」などと最初は思った。
◆だけど、育児に関してまったく知識のない部分ていうのは、たいてい授乳や排泄、離乳に関することだけで、新生児〜離乳完了期が終わってしまえば、あとはもう、一個人として接すればいいだけだと気付いた。
◇他者への接し方なんて、大人も子供も変わらないなーというのが感想。子供だからって、特別なことをしなきゃいけないわけじゃなかった。
◆それでも、「子供はそういうもの」とあっさり言ってしまえる人たちというのは、やっぱり、いつからそう思ってしまうようになったんだろうかと疑問に思う。
◇子供を叩く親って、「子供は叩いていいもの」とまでは思ってなくとも、「子供は叩くもの」くらいは思ってる気がする。
◆「言ってわからなければ、体で覚えさせるしかない」とよく聞くけど、でも、じゃー何歳まで叩いていいんだろう? 何歳からだめなんだろう?
大人だって、言ったってわかんない人はいる。でも、大人は叩かない。子供は、叩く。
◇その違いは、やっぱりそこに人権の意識があるかないかじゃないかと思う。
そして、相手が大人だと犯罪になるから。子供相手だって本当は同じなのに、自分の延長上に子供がいる親は、「子供はいい」と思ってしまうのか。法が家庭に介入してこなかったせいもあるだろうけど。
ものすごく主観的に子供を捉えているのに、いつでも何でも「子供は別」ということかー。
◆理屈で生きているわたしといえども、聖人君子ではないので、そりゃートマにイラッとくることはある。当然。それはもう、瞬時に素早く沸騰する。ティファールより早い。
◇ただ、わたしは同時に複数のことを考えてしまうので、いつも沸騰した頭の裏の方で、すでに別の見方のチンが終わっているようだ。
おかげで、トマを叩かないで済んでいる。こんなところで量子コンピュータ脳が役に立つと思わなかった。
◆もちろん、未熟なうちは数回手を上げたこともあったけど…今思い出しても、ひどいことをした、と思う。我が育児の汚点だ。
◇今、トマは反復期にいると思う。勝手に作った言葉だけど。
毎日毎時間、同じことを繰り返して、体で会得していく時期なのだろう。
特に、挨拶を習慣化させることくらいは、きちんとやってるつもり。
◆今はまだ意味なんてわからなくていい。行動とセットだと思ってていいと思う。
間違って習得する危険も懸念されるけど、まだ時間はたっぷりある。
言葉の数が増えていけば、徐々に仕組みがわかるだろう。
そのとき、自然に身についていたらいいなと思う。
(つっても、「ババーイ」と「アート」しかまだ言えなくて、これはこれで頭を悩ませてるのだけど…)
◇しかし、早生まれは損だ何だとさんざん隣りで言われて生まれてきたものの、実際育ててみると、「わたしには向いてるかも」と思った。
ちょっとゆっくりおっとりくんでも、何でも「まー早生まれだし!」で言い訳できるから。
◆と言うと聞こえが悪いし、もちろん早生まれでも体格もよく万能な子もいるけど、最初から「早生まれだから、他の子より遅れがあって当然」と開き直れるってのはいいなーと。
人と違うことに抵抗があるわたしだけに、ほっとけばいかにも気にしやすそうな問題だから。
◇なんにせよ、1歳8ヶ月のトマは、わたし好みの男子になった。
服のセンスなどはわたしの意図的なものだけど、小頭・小顔(作りはさておき)・色白・痩せっぽちの体とスペック的なものはもちろん、その中身がまた、なんつーか親の想像の斜め上を行く、実にオリジナリティ溢れる性格…子供はみんな個性的だけど、中でも彼はちょっとなんていうか…よくも悪くもマイペースなのはガチだけど、たとえて言うなら、
リカ「渓口くん(仮名)てさー、いつも一人で窓の外見てるよねー」
ユミコ「ねー、なんかノリ悪いっていうかー」
エリ「女子ともほとんど喋んないよねー地味だしー」
リカ「でも、笑った顔はちょっとかわいくなーい?」
エリ「あっそうそう! あとねー、動物好きみたいだよー。校舎の裏で猫にミルクあげてるの見たもん」
ユミコ「えーっそうなんだー。なんかイメージ違うー」
リカ「でもちょっと、気になるよねー」
ごめんちょっと妄想広がりすぎたけど、なんかそういう感じなの…♥
自分の子供相手にバカみたいだが、トマになら片思いできるわ、わたし。(リカも狙ってると見た)
---
そんなこんなで、今が一番楽だし、胸張って育児は楽しい! トマもかわいい! と言えるようになったけど、当然、悩みがないわけではなく…。
というわけで、次回の育児雑念は、「育児の悩み」をシリーズでお届けする予定。
Commentaires
トマの世代にコが付く名前の女子がいるのだろうか…。
つか、早生まれは損ってやつ。
それは周りが感じることではないんじゃないかなーって私は思うよ。
実際、ワタクシ、早生まれですけども。
言われるまで損だなんて考えたことも無かったし、勉強が出来ないのも、リレーの選手になれなかったのも、全て私の努力不足・甘えのせいです。
そこで初めて考えてみたときに、逆に得なんじゃないかなーって思ったよ。
だって、自分より成長の早い人たちの中に居られるんでしょ。そしたら、いい意味でひっぱられる部分ってあると思うんだよね。
子どもってマネしてみよう精神強いし。
そう思うと、私はその絶好の環境をあまり生かし切れずに成長しちゃったなぁって思う。失敗したー。
あぁ!そうだ!
少女漫画視点のステレオタイプな男子のつもりだったけど、まんま山田君だわ!
つか、山田君好みだわ!だからか!
>さちこ
あ、確かに、コが付く女子は希少になるかも…感覚が昭和世代だったよ…。
そうそう、本人は何とも思ってないのに、周りが勝手に思い込んでるんじゃないかと、わたしも思うのー。
勝手に損呼ばわりしやがって失礼な、って思っちゃう。でも、そう見えてしまう機会が多いってことなのかなーとも思う。
確かに、トマみたいに低月齢のうちから集団に入れちゃうと、どうしても差が目立っちゃうから、ただでさえ発達の早い遅いには少なからず焦りや不安がある親の立場にしてみれば、「うちは早生まれじゃなくてよかったー」とか、思うこともあるのかもしんないなぁ、なんて思ったりする。
でも個人的には、ぜーんぜん気にしてないんだけどね。わたしはね。だいちゃんは知らん。
現時点で差があるのは事実だけど、それは早生まれってことより性格な部分が多い気がするし、日本では不利っていうだけだし。
仮に、生まれは関係なく、実際遅れがあったとしても、さっつんの言うような絶好の環境を活かす手伝いをするのが、親だなぁと思うし。
だから、ちょっと周りの人は黙ってて!て感じ。
チキンだから、言われたらそれなりに気にしちゃうんだよね…。
結構、ググると出てくるのよー、その手の外野の意見が。
外野かぁ…。
やっぱり、親になってみないとわからないこと一杯あるねぇ。
早生まれで現時点では周りと差があることが多いかもしれないけど、そこはやっぱり「早生まれだから」で開き直ろう! うん、そうだ。
外野はうるさいけど、気にしないようにするしかないね。ここはもう応援するしかできないわ…。
ただ、自分が外野になった時に、そういうことを考慮できるようにしたいと思います! たまに心ない態度をとってしまうことも実はありまして…。
でも、トマに関してはほんとに、早生まれとかより、親の性質を確実に受け継いだ性格って感じがするよ。
保育士さんには「まだそういう時期なんですよ」って言われるけど、「いーや、これはどう見ても性格だろう」ってことが、結構あったりして。
早生まれにしても性格にしても、少しゆっくりくんなくらいが、自分には向いてるなーって実感中なの。
自分にはちょうどいいって言うか、それでこそ自分の子って感じがして、親近感がわくんだよねー。
まー、のんびりやってこうぜ!みたいな。
でもそれが、外野にあれこれ言われると、揺らいでしまうのが人間ってもんかなーと。
>ただ、自分が外野になった時に、そういうことを考慮できるようにしたいと思います!
>たまに心ない態度をとってしまうことも実はありまして…。
あるある、あるよー。
自分が外野の時は、知ったようなことを平気で言っちゃってるんだよ、わたしも。
それを考えると、すごく恥ずかしい…。
指摘してもらえた方がいいんだろうけど、きっと黙って我慢しちゃう人も多いんだろうなぁ…。