AM9:00
新宿到着。最近朝外に出てなかったので、結構寒いことに気づく。
小田急線のほうのオサレキオスクで急遽マフラーを購入。
AM9:30
気づくと30分近く、どれにしようか悩んでいた。
まさとから連絡が来たので、結局一番安い1050円のを買って、巻いて1番線へ。
AM9:45
まさとは列の一番前に並んでいた。
おいおい、わしらが乗るのは10時発の湘南新宿ラインである。気が早すぎだ。

待ってる間、家人を起こすために家に電話すると、珍しく起きていた。
今日は年に1度のマンションの管理組合の総会なのだ。
「ケーブルテレビを入れてください」と主張するためだけに、彼はお留守番なのである。

AM11:00
途中、前を走ってる横須賀線で病人が出たため一時停車しつつも、何とか大幅に遅れることなく、鎌倉到着。さっちゃんと合流する。駅前からすでにものすごい人だった！

駅横のレンタサイクルで自転車を借りる。
さっちゃんに、「よしくんが、すいさん自転車乗れるの？って言ってたよ」と言われ、ぐむぅと悔しがりつつも、家人にもすでに同じことを言われていたため、ぐっとこらえて、「わたしも、ちょっと心配」と返した。
家人には「3人乗りの自転車に乗りなよ。すいが一番前でハンドルだけきって、後ろ2人がこげばいい」とまで言われていたが、残念ながら3人乗りはなかった。
まさとはT字ハンドルのを、さっちゃんとわたしは女の子らしくオレンジのママチャリを借りた。
さっちゃんは昔チャリ通をしていて、チャリンコ暴走族だったそうだ。おぉ、頼もしい。

ママチャリにまたがると、足はつま先立ちで何とか着く程度だった。
本日ガイドを務めるまさとを先頭にこぎ出す。実にわたしは2年以上ぶりの自転車だった。



（ここから地名で）
■鶴岡八幡宮

駅から数分北上すると、二の鳥居を通って鶴岡八幡宮へ。
道が観光客でいっぱいだし車も多いし、結構コワイ。

向かって左に平家池、右に源氏池がある。
どちらが繁栄し衰亡していったか、一目で見てわかる池だ。

天然記念物のオオイチョウは、まだ紅葉していなかった。残念。

急な石段を上ってお参りし、宝物殿なども見学。
義経や静御前に関しての資料がならぶ。
ガイドのまさとや、地元のさっちゃんがいろいろ教えてくれるので、とても興味深い。
しかしいかんせん、3人とも漢字が読めなさすぎである。

おみくじをひくと、わたしが末吉で2人は凶。
幸先の悪い、なんとも不吉な旅である。
さっちゃんのおみくじには、「学問・国語の理解が足りぬ」と書いてあった。
そのとおり、漢字どころか、歴史や理科に関してももう少し勉強したほうがいいような3人であった（紅葉の仕組みとかわかってなかった）。


宮内の中央にある御殿は、静御前が舞った場所だそうだ。
今日はなんと結婚式を挙げていた。いい気候ですものね。
神前の挙式ってあまり見る機会がないので面白かったが、間違いや妥協が許されないような、ものすごい緊迫感があった。
指輪の交換が終わると、観光客からも拍手があがった。
これはとてもうれしいだろうね。

熱心に紅葉を撮るさっちゃんを撮ってみた。


■頼朝の墓
鶴岡八幡宮から東へ10分程度、住宅街などを通って頼朝の墓へ。


ふもとの公園はきれいに紅葉していて、みんな携帯で写真を撮っている。

頼朝の墓は、ちゃんとお線香があげられるようになっていた。
でも、だいぶ寂しげなお墓ですね。
それにしても、どこも石段の傾斜が急すぎる。無駄に疲れる。



■荏柄天神社

白旗神社を通ってさらに東へ数分、学問の神様菅原道真を祀る荏柄天神社へ。
合格絵馬、ハチマキ、受験当日早朝祈願、などいろいろやっているようだ。
すれ違いに降りていった、明らかに受験生（しかも浪人生ぽい）らしい男の子たち4,5人組は、来年は受かるだろうか。


■鎌倉宮

どんどん東へ。だんだん鎌倉らしい坂道が増えてくる。
平坦な道のときは調子が出てきて、まさとを追い抜かしたり、後ろからあおったりして遊んでたが、だんだん余裕がなくなってくる。
とりあえず、わたしとさっちゃんは立ちこぎしまくりである。

鎌倉宮に入ると、まず最初に厄割石というのがあった。

小さな丸い瓦に息を吹きかけ、思い切り石にぶつけて割ることで、体の悪いところを祓うんだそうだ。
こんなのやりたいに決まっている。

しかし、ぶつけることばかり考えていて、肝心の息を吹きかけるのを忘れていた。
あぁ、わたしの厄は祓えなかった…。

さらに上に行くと、村上義光公という方の木像があって、撫で身代わり像として、みんなに触られまくっていた。
わたしはお腹と目と頭を撫でておいた。
そのうち村上さんは撫でられすぎて、すり減ってしまわないだろうか。

獅子舞さんのおみくじは200円です。


■瑞泉寺
さらに東へ山道を登ってゆく。さっちゃんとわたしは、かなり息が上がってきた。
しかも、足が細くなってしまうんじゃないかと心配になるほど、立ちこぎしまくりだ。
自転車を止め、徒歩で登ってゆく。なかなかハイキング気分だ。


瑞泉寺は山の中腹にあり、その後ろにさらに山がそびえている。
花の寺と呼ばれるそうで、確かに春に来ていれば、いろんな花が見れるだろうという庭園があった。


それでも、山の空気がとても冷たくて心地よくて、わたしはここがとてもお気に入った。
本堂の裏手には洞があって、その自然に圧巻された。


いいものを見せてくれて、ありがとう。

帰り道は下り坂だから楽だが、先頭のまさとはスイスイ行ってしまう。
あんまりまさとが猛スピードで走ってゆくので、さっちゃんは「何かいい匂いがしてるのかな」と言っていた。


■釈迦堂切り通し
山の中の住宅街を登りつめると、いきなり現れる。

ここが「いざ鎌倉」と、武将たちが通って行った道なのだという。
これが人の手で掘ったのかと思うと、すごい。
土壁は4,5層に色が分かれている。歴史を感じさせる。

でも今は写真のように、「落石注意」の「通行止」だ。みんな通ってるけど。
せっかく歴史的なものなんだから、補強してちゃんと保存してほしいなぁ。


■報国禅寺
ここはわたしの中では、瑞泉寺と並んでお気に入りになった場所だ。
まず、とにかく竹林に圧倒される。中は薄暗いくらいだ。

そして何がよかったかって、もちろん念願のお抹茶だ。

竹の庭を眺めながらいただくお抹茶は、とってもおいしかった。
よく考えたら、ここまで一切休憩なし、お昼すらとっていなかった。
そんなにも夢中にさせてくれる鎌倉の街。すごい。
正直、20代30代の人の遊び方ではない。

帰り際に竹をよく見てみると、結構落書きされていた。しかもハングル文字が多い。
心無いことをする輩がいるものだ。数年後にはお前の落書きは自然に空に近づいてゆくだろう。

ここは禅寺なので、座禅が体験できるようだった。
わたしみたいに雑念の多い者は、一度やったほうがよさそうだ。


枯山水もあり。鐘つき堂は藁葺き屋根でした。


■浄妙寺
報国寺からすぐのところに旧華頂宮邸があったのだが、すでに閉園していた。

外観だけ撮って、最後の浄妙寺へ。
本堂を見おろす木々の紅葉がほんとにきれいだ。

4時前だが、もう日も傾きかけ、それがまたいい味になっている。

楓があまりにきれいで可愛らしかった。一枚お土産に持って帰りたかったな。

まさとに枝を下げてもらったが、ぶれた。


■さくらや
風を切って下山。もうかなり寒い。大通りを観光バスに怯えながら走った。
わたしとさっちゃんは無言で、必死のハンドル操作だった。ものすごい集中力だった。

駅近くのさくらやというおそば屋さんで、やっとお昼。
わたしは夜おそばの予定だったので、親子丼を食す。

食べてのんびりしたら、なんだか眠くなった。


■豊島屋
お土産は当然、鳩サブレーだ。
本店だという豊島屋さんで箱入りのを買った。
このあいだナポレオンマドレーヌが「8個しかないの！？」と言われたので、今度は12枚入りだ。



そして時間どおり5時には自転車を返して、鎌倉を後にした。
完璧なタイムスケジュールだ。ガイドさん、お疲れさま！


今回は今まで行ったことのない鎌倉をたくさん堪能できて、とても楽しかったです。
しかも自転車は正解だね。移動には便利だし、何より楽しいし！
また、こんな歴史と自然を愛でる旅をしましょうー！


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夜、おそばを食べるとまた胃痛が始まった。
朝方まで眠れず、一度眠るとぐったりして起きられなかった。
しかも立ちこぎのおかげで、見事に筋肉痛。
うぅ…早く病院に行かねば…！

【11/28のデータ】
体重：50.4kg
体脂肪：23.4%
BMI指数：20.47
体年齢：26歳
現在-0.6kg