死んでません。遺影ではありません。赤ちゃんのピントが合うフィルムはモノクロしかないっていうから。
都庁で撮ってもらったんだけど、わたしが写らないように支えておすわりさせて、お姉さんがくまちゃんで気を引いて撮る、っていう方法でした。
赤ちゃんの証明写真て撮るの難しいし、特にパスポートは規定もうるさいので（赤ちゃんの場合、「顔がでかすぎる」という理由でよく却下されるらしい）、お任せが一番楽だね。
4枚撮ったうちの2枚採用で、1200円でした。申請には、目線がまっすぐ向いてる方を使いました。

この日は警察、社会保険事務所と事務手続き周りをした最後に都庁へ。
連日の猛暑はこの日も変わらず、お盆休みも残りわずかで、終わらせられる手続きはすべて終わらせたい、と思っていたところ。
他の書類は完璧に揃ってスムーズだったのに、ここへ来てだいちゃんが、「（トマの身分証明書の一つである）保険証を忘れたかも…」と言い出した瞬間、わたしに鬼が降臨した気がしました。
わたしはもうリコンするしかない、と思っていたけど、だいちゃんは「殺される」と思っていたようです。
だって、このクソ暑い日に役所周りでもうクタクタだったし、引っ越して都庁はわたしとトマの2人じゃ行きにくくなってしまったし、もう出発まで日もあまりないしで、どうしても今日中に申請したかったのです。
なのになのになのに、そんな凡ミスですごすごと帰らなきゃいけないなんて…と思うが早いか、鬼が降りてきたのです。
あの瞬間のだいちゃんの泳いだ目も忘れませんが、だいちゃんが見たであろうわたしの鬼の形相も、きっと忘れられないものになるでしょう（どんな顔か自分ではわからん）。

ま、結局、実はあったんだけどね。よかったです。血を見るとこでした。
ちなみに、もう一つのトマの身分証明は、母子手帳です。なんか可愛い。ていうか、そんなもんが証明になるんすねー。